153A東証グロース不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」、電力契約情報を使った本人確認・顧客管理サービス「Grid Data KYC」(主に金融機関向け)
予想上方修正
2026年12月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
金融機関向けの不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を提供するカウリス(非連結)の2026年12月期中間期(2026年1〜6月)は、新規顧客の獲得とアップセル・クロスセルが順調で売上高が前年同期比21.8%増の8億16百万円、営業利益が同27.0%増の2億83百万円となった。同日、売上の上振れと採用の後ずれによる費用の未消化で、通期の営業利益予想を4億11百万円から5億32百万円に、純利益予想を2億82百万円から3億46百万円に引き上げた。
売上高
816百万円
+21.8%営業利益
283百万円
+27.0%経常利益
285百万円
+28.2%中間純利益
178百万円
+22.4%ARR
1,570百万円
+18.7%自己資本比率
64.0%
前期末75.9%ハイライト
- 売上高は816百万円(前年同期比+21.8%)、営業利益は283百万円(+27.0%)、経常利益は285百万円(+28.2%)、中間純利益は178百万円(+22.4%)
- 「Fraud Alert」は地方銀行・証券会社・その他金融機関の計3社に新規導入された一方、契約満了を含め4社の解約があり、契約社数は47社。解約のうち3社は顧客側のサービス終了に伴うもので、影響は限定的としている。MRRは130百万円(+18.7%)、ARRは1,570百万円(+18.7%)、平均月次解約率は0.5%
- 「Grid Data KYC」はPoCの実施に伴い一部案件で売上を計上した
- 【修正】8月14日に通期予想を修正し、売上高を1,570百万円から1,647百万円(前期比+17.6%)、営業利益を411百万円から532百万円(+30.4%)、当期純利益を282百万円から346百万円(+25.2%)に引き上げた。一部顧客のダウンセルを上回る計画外の新規獲得やアップセル・クロスセル、当初予想に織り込んでいなかった「Grid Data KYC」の信用金庫でのPoC獲得などが寄与。サーバー費用は計画を上回ったが、採用が計画5名に対し2名にとどまり人件費などが未消化となった
- ストックオプション行使による希薄化の抑制を目的に自己株式299百万円を取得した。総資産2,375百万円、純資産1,521百万円、自己資本比率64.0%。現金及び預金は1,631百万円
- 修正後の通期予想に対する中間期の進捗率は、売上高49.5%、営業利益53.2%(当社試算)。配当は期末5.50円の予想。8月14日に第1四半期決算説明資料の販管費と売上原価の記載を訂正した
財政状態
総資産
2,375百万円
純資産
1,521百万円
自己資本比率
64.0%
現金及び預金
1,631百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(8月14日上方修正) | 1,647百万円(従来1,570百万円)+17.6% | 532百万円(従来411百万円)+30.4% | 537百万円(従来417百万円)+31.0% | 346百万円(従来282百万円)+25.2% |
注目ポイント
新規顧客の獲得、既存顧客の利用拡大、別サービスの追加導入がいずれも進み、売上は2割以上伸びた。会社はこれまでアップセル頼みの傾向があったが、今期は各施策がバランスよく進んだと説明する。月次の解約率は0.5%と低く、顧客基盤は安定している。
通期予想は営業利益で3割近く引き上げた。ただ、上振れの一部は採用が計画の半分以下にとどまったことによる費用の未消化で、成長投資が後ずれしている面もある。
電力データを使った本人確認サービスは信用金庫でのPoCが始まり、当初見込んでいなかった収益が出始めた。人材の確保を進めながら、新規事業を本格的な収益源に育てられるかが今後の焦点になる。