2026年3月期 通期 決算サマリー
サマリー
スーパー銭湯「極楽湯」やスパ施設「RAKU SPA」を運営する極楽湯ホールディングス(連結)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、前期開業店の通期稼働やコラボイベント、入館料金の改定で売上高が前期比7.1%増の162億46百万円、営業利益が同8.5%増の12億36百万円となり、過去最高益を更新した。親会社株主に帰属する当期純利益は同20.7%増の9億28百万円。資本剰余金を原資に1株6円の期末配当を実施し、復配する。2027年3月期の業績予想は未定とした。
売上高
16,246百万円
+7.1%営業利益
1,236百万円
+8.5%経常利益
1,326百万円
+3.6%親会社株主に帰属する当期純利益
928百万円
+20.7%年間配当
6円
前期無配自己資本比率
35.3%
前期末27.4%ハイライト
- 売上高は16,246百万円(前期比+7.1%)。前期に開業した店舗の通期稼働、アニメやVtuberとのコラボイベント、店舗ごとのお風呂・サウナイベント、入館料金の改定に加え、2025年12月に直営店「RAKU SPA Station 武蔵小金井」を開業した
- 新店の初期費用と最低賃金の引き上げに伴う労務費の増加を増収効果で吸収し、営業利益は1,236百万円(+8.5%)と過去最高。経常利益は1,326百万円(+3.6%)。減損損失150百万円(前期100百万円)を計上したが、税金費用の減少で親会社株主に帰属する当期純利益は928百万円(+20.7%)
- 決算説明資料によると、第4四半期(1〜3月)単独の売上高は4,393百万円で前年同期(4,571百万円)を下回ったが、営業利益は460百万円(前年同期373百万円)に増えた
- 財政状態は、総資産13,071百万円、純資産4,906百万円、自己資本比率35.3%(前期末27.4%)。2025年9月に借入金471百万円を繰上返済し、長期借入金は前期末比696百万円減った。2026年1月には新店「RAKU SPA 足立江北(仮称)」の出店費用にあてるシンジケートローン契約を結んだ
- 営業CFは1,299百万円の収入(前期2,195百万円)、有形固定資産の取得1,960百万円などで投資CFは2,081百万円の支出。現金及び現金同等物は1,519百万円(前期末2,897百万円)
- 2025年6月に減資(資本金3,100百万円、資本準備金2,000百万円をその他資本剰余金へ振替)を実施し、その他資本剰余金を原資として期末配当1株6円(配当総額190百万円)で復配する。2027年3月期も年6円を予想
- 店舗数は2026年5月20日現在で国内41店舗(直営29、FC10、グループ1、パートナー1)、海外(中国)11店舗。2027年春頃に「RAKU SPA 足立江北(仮称)」(東京都足立区、店舗面積約2,485坪)の開業を予定
- 2027年3月期の業績予想は、エネルギーコストや原材料費の上昇など不確定な要素を合理的に算定できないとして未定
財政状態
総資産
13,071百万円
純資産
4,906百万円
自己資本比率
35.3%
現金及び現金同等物
1,519百万円
営業キャッシュ・フロー
1,299百万円
注目ポイント
コラボイベントなどの集客策と入館料金の改定が効き、2期連続で過去最高益を更新した。新店の初期費用や最低賃金の引き上げといったコスト増を、売上の伸びで吸収できたことが大きい。温浴施設は固定費の比率が高く、集客が増えるほど利益が伸びやすい事業構造にある。
株主還元では、長く続いた無配から1株6円で復配する。利益剰余金はまだマイナスのため、減資で積み増した資本剰余金を配当の原資にあてる異例の形をとった。業績の回復に自信を示した形だが、配当が資本の払い戻しにあたる点には留意が必要だ。
2027年3月期は、2027年春の足立江北の大型新店に向けた投資が続く。手元資金は前期末から大きく減っており、シンジケートローンで出店資金を確保した。会社はエネルギーコストなどを理由に業績予想を出しておらず、光熱費の動向と第4四半期に見られた売上の伸び悩みが続くかが注目点になる。