2340東証スタンダード温浴事業(スーパー銭湯「極楽湯」、スパ施設「RAKU SPA」の直営・フランチャイズ運営)
2026年3月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
スーパー銭湯「極楽湯」やスパ施設「RAKU SPA」を運営する極楽湯ホールディングス(連結)の2026年3月期第3四半期累計(2025年4〜12月)は、コラボイベントなどの集客策や新店の寄与で売上高が前年同期比11.9%増の118億52百万円となった。新店の初期費用や最低賃金改定による人件費増で、営業利益は同1.3%増の7億76百万円と小幅な伸びにとどまった。税金費用の増加で、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9.6%減の6億59百万円。通期予想は引き続き未定としている。
売上高
11,852百万円
+11.9%営業利益
776百万円
+1.3%経常利益
866百万円
+0.3%親会社株主に帰属する四半期純利益
659百万円
△9.6%自己資本比率
34.3%
前期末27.4%ハイライト
- 売上高は11,852百万円(前年同期比+11.9%)。アニメやVtuberとのコラボイベント、銭湯の日(10月10日)やいい風呂の日(11月26日)の「美容液風呂」などの集客策に加え、2025年12月5日に直営店「RAKU SPA Station 武蔵小金井」(東京都小金井市、JR武蔵小金井駅前の高架下)を開業した
- 売上原価が9,961百万円(+12.7%、当社試算)、販管費が1,114百万円(+12.6%、当社試算)に増え、営業利益は776百万円(+1.3%)。会社は新店出店の初期費用と最低賃金改定などによる人件費の増加を減益要因に挙げる一方、既存店の収益は堅調で、新店の集客も好調としている
- 持分法による投資利益46百万円(前年同期59百万円)などで経常利益は866百万円(+0.3%)。法人税等調整額53百万円(前年同期は△2百万円)の計上で税金費用が増え、親会社株主に帰属する四半期純利益は659百万円(△9.6%)
- 財政状態は、総資産12,521百万円(前期末比△503百万円)、純資産4,573百万円、自己資本比率34.3%(前期末27.4%)。更新投資や新規出店で有形・無形固定資産が計1,025百万円増え、土地は1,916百万円(前期末1,393百万円)。長期借入金を約定返済414百万円と繰上返済471百万円で減らし、現金及び預金は1,081百万円(前期末2,897百万円)
- 2025年6月27日に減資の効力が発生し、資本金3,100百万円と資本準備金2,000百万円をその他資本剰余金に振り替えた
- 今後は来期に直営店「RAKU SPA 足立江北(仮称)」(東京都足立区)の開業を予定している
- 2026年3月期の業績予想は、エネルギーコストや原材料費の上昇など未確定な要素が多いとして引き続き未定。配当予想も未定(前期は無配)
財政状態
総資産
12,521百万円
純資産
4,573百万円
自己資本比率
34.3%
現金及び預金
1,081百万円
長期借入金(1年内返済予定分を含む)
2,306百万円
注目ポイント
集客イベントや新店の効果で売上は1割以上伸びたが、利益はほぼ前年並みにとどまった。新店の開業費用に加え、最低賃金の引き上げなどで人件費が増えており、温浴施設の運営コストの上昇を売上の伸びで吸収しきれていない構図だ。
財務面では改善が進んだ。借入金の繰上返済を進め、自己資本比率は34%まで上がった。一方で、新店の出店や土地の取得などで手元の現金は前期末から大きく減っており、今後の出店ペースと資金繰りのバランスが問われる。
会社はエネルギーコストなど不確定な要素が多いとして、通期予想を出していない。第4四半期は武蔵小金井の新店が通期で寄与し始める時期であり、既存店の堅調さを保ちながら新店の初期費用を回収できるかが焦点になる。