2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
サイバーセキュリティの研修・診断・コンサルティングを手がけるVLCセキュリティ(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、診断・調査やコンサルティングが堅調だった一方、サイバートレーニングで前年同期の大型案件の反動があり、売上高が前年同期比1.8%減の2億89百万円となった。人材採用やシステムへの先行投資を続け、営業損失は1億61百万円(前年同期は1億30百万円の損失)。会社は引き続き「継続企業の前提に関する重要事象等」を記載している(重要な不確実性は認められないと判断)。通期予想(売上高30億円、営業利益3億円)は据え置いたが、第1四半期の売上高進捗は9.6%。
売上高
289百万円
△1.8%営業利益赤字
△161百万円
前年同期△130百万円経常利益赤字
△165百万円
前年同期△130百万円親会社株主に帰属する四半期純利益赤字
△165百万円
前年同期△136百万円現金及び預金
196百万円
前期末123百万円自己資本比率
56.0%
前期末48.5%ハイライト
- 【重要事象】会社は「継続企業の前提に関する重要事象等」を記載している。前期の営業損失388百万円に続き、当第1四半期も営業損失161百万円と連続して損失を計上した。一方、事業計画や資金繰り計画などから十分な資金を有しているとして、重要な不確実性は認められないと判断しており、継続企業の前提に関する注記は付いていない
- 売上高は289百万円(前年同期比△1.8%)、売上総利益は113百万円。人材採用やシステム投資などで販管費が274百万円(前年同期240百万円)に増え、営業損失は161百万円、経常損失は165百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は165百万円(1株当たり△11.95円)
- ソリューション別の売上高は、診断・調査がランサムウェア対策需要やDFIR(デジタルフォレンジック・インシデントレスポンス)案件の受注拡大で99百万円(+11.4%)、コンサルティングが情報セキュリティ認証取得支援の堅調で125百万円(+3.8%)、サイバートレーニングが施設『CYBERGYMアリーナ』の集約の影響などで64百万円(△23.8%)
- 財政状態は、総資産1,906百万円(前期末比+710百万円)、純資産1,068百万円、自己資本比率56.0%(前期末48.5%)。投資有価証券が853百万円増え、その他有価証券評価差額金が652百万円増えたことが純資産を押し上げた。売掛金などは198百万円減り、現金及び預金は196百万円(前期末比+73百万円)
- 通期予想(2026年5月15日公表)は修正なし。売上高3,000百万円(前期比+119.6%)、営業利益300百万円、経常利益300百万円、純利益200百万円。第1四半期の売上高進捗は9.6%で、予想達成には残り9か月で約2,711百万円の売上高と約461百万円の営業利益が必要な計算(当社試算)。年次で業績管理しているとして第2四半期累計の予想は開示していない
- 配当は無配を予想
財政状態
総資産
1,906百万円
純資産
1,068百万円
自己資本比率
56.0%
現金及び預金
196百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(修正なし) | 3,000百万円(進捗9.6%)+119.6% | 300百万円 | 300百万円 | 200百万円 |
注目ポイント
サイバーセキュリティの研修や診断を手がける同社は、4〜6月期も1億6千万円の営業赤字となり、赤字幅は前年より広がった。診断やコンサルティングは伸びたが、研修事業が前年の大型案件の反動で2割以上減り、人材やシステムへの先行投資もかさんだ。会社は継続企業の前提に関する重要事象等の記載を続けている。
通期では売上高を前期の2倍超の30億円、営業利益3億円の黒字を見込む計画を据え置いた。提携先のデータセンター案件へのセキュリティ提供などで収益を上げる計画だが、第1四半期の売上高は計画の1割に届いていない(当社試算)。
手元の現金及び預金は2億円弱。前期も期初予想を大きく下回った経緯があり、データセンター案件がいつ売上に結びつくかが、計画の実現性を測る最大の焦点となる。