決算ノート
2586東証食品(アサイーなどアマゾンフルーツの輸入・製造販売)

2026年3月期 通期 決算サマリー

サマリー

アサイーなどの商品を手がけるフルッタフルッタ(単体)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、アサイー関連商品の伸びで売上高が前期比23.3%増の31億42百万円となったが、在庫の積み増しに伴う倉庫料・物流費の増加で販管費が63.4%増え、営業利益は同58.9%減の94百万円、当期純利益は同69.3%減の83百万円だった。期初予想(売上高40億円、営業利益4億円)を大きく下回った。会社は中国輸出や国内コンビニ向けの拡大に備えた戦略的な先行投資としている。今期は売上高34億円、営業利益1億70百万円を見込む。

売上高

3,142百万円

+23.3%

営業利益

94百万円

△58.9%

経常利益

126百万円

△46.2%

当期純利益

83百万円

△69.3%

売上総利益率

41.0%

前期37.7%

営業キャッシュ・フロー

△1,234百万円

前期は436百万円の支出

ハイライト

  • 売上高は3,142百万円(前期比+23.3%)、売上総利益は1,288百万円(+34.2%)で売上総利益率は41.0%(前期37.7%)。一方、販管費が1,193百万円(+63.4%)に増え、営業利益は94百万円(△58.9%)。為替差益41百万円などで経常利益は126百万円(△46.2%)、当期純利益は83百万円(△69.3%)、1株当たり0.92円
  • 会社は販管費増加の主因を、中国を中心とするアジア輸出事業と国内大手コンビニ・スーパー向けの商品導入拡大を見据えた在庫の積み増しに伴う倉庫料・物流コストの増加(466百万円、前期比+84.2%)と説明し、これを「戦略的先行投資」と位置づけている。第4四半期(1〜3月)単独の売上高は548百万円で、前年同期比30.5%減った
  • 【要確認】2026年3月期の期初予想(売上高4,000百万円、営業利益400百万円、経常利益370百万円、純利益300百万円)に対し、実績は売上高で21.5%、営業利益で76.5%下回った(当社試算)。短信には予想修正の有無や予想との差異についての説明がない
  • 財政状態は、総資産7,699百万円(前期末比+4,152百万円)、純資産7,077百万円、自己資本比率91.9%(前期末83.2%)。新株予約権の行使などで財務CFは4,028百万円の収入。棚卸資産が1,296百万円増え、営業CFは1,234百万円の支出となった。現金及び現金同等物は4,716百万円
  • 2027年3月期の予想は売上高3,400百万円(+8.2%)、営業利益170百万円(+80.0%)、経常利益150百万円(+19.0%)、純利益100百万円(+20.3%)。会社はナフサ由来の資源コスト上昇や海上輸送の停滞懸念から、売上の伸びを約10%に抑えた予想としている
  • 配当は前期・当期・今期とも無配(予想)

財政状態

総資産

7,699百万円

純資産

7,077百万円

自己資本比率

91.9%

現金及び現金同等物

4,716百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益
2027年3月期 通期予想3,400百万円+8.2%170百万円+80.0%150百万円+19.0%100百万円+20.3%

注目ポイント

アサイーの販売は伸び、売上高は2割増えた。粗利率も上がったが、在庫を大きく積み増したことで倉庫料や物流費が膨らみ、営業利益は6割近く減った。期初に掲げた営業利益4億円の予想に対し、実績は1億円に届かなかった(当社試算)。短信は予想との差について説明していない。

会社はこの費用増を、中国向け輸出や国内コンビニ向けの拡大に備えた「戦略的先行投資」と強調している。ただ、第4四半期の売上高は前年同期から3割減っており、積み上げた在庫が売上につながるかはまだ見えていない。在庫の増加で営業キャッシュ・フローは12億円強の支出となった。

新株予約権の行使で資金は厚く、自己資本比率は9割を超える。今期は増収増益を見込むが、予想の水準は前期の期初予想を大きく下回る。中国市場への参入や新商品の立ち上げが、在庫の消化と利益にどう結びつくかが焦点だ。

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出典:株式会社フルッタフルッタ「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年5月15日開示)

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