決算ノート
3661東証コンテンツ事業(アーティストのファンクラブ・ファンサイト運営、メッセージアプリ)、電子チケット、EC
増収増益

2026年3月期 通期 決算サマリー

サマリー

アーティストのファンクラブサイト運営や電子チケットを手がけるエムアップホールディングス(連結)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、有料会員数の大幅な増加で売上高が前期比23.0%増の317億15百万円、営業利益が同23.1%増の50億3百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益は同78.4%増の29億69百万円。一方、会員が急増した大型ファンコミュニティでロイヤリティ負担が重く、利益率は四半期ごとに低下傾向となった。2027年3月期の業績予想は未定とし、期末配当は年20円とした。

売上高

31,715百万円

+23.0%

営業利益

5,003百万円

+23.1%

経常利益

5,432百万円

+32.1%

親会社株主に帰属する当期純利益

2,969百万円

+78.4%

ROE

34.7%

前期23.7%

自己資本比率

29.7%

前期末31.2%

ハイライト

  • 売上高は31,715百万円(前期比+23.0%)、営業利益は5,003百万円(+23.1%)、経常利益は5,432百万円(+32.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,969百万円(+78.4%)。ROEは34.7%
  • ファンクラブ・ファンサイト事業等は大型アーティストの活動や新規ファンクラブの開設で有料会員数が大きく増え、売上高24,565百万円(+27.0%)
  • 会員が急拡大した特定の大型ファンコミュニティで契約に基づくロイヤリティの負担が相対的に高く、増収ほどには利益が伸びなかった。アプリ開発やインフラ整備費用も増え、四半期ごとの利益率は低下傾向となった。次期は会員獲得のポートフォリオの多角化を進めるとしている
  • 財政状態は、総資産31,617百万円、純資産10,944百万円、自己資本比率29.7%。営業CFは7,019百万円の収入、現金及び現金同等物は16,383百万円
  • 配当は期末20円(2026年1月の1株を2株とする分割後の金額)で、第3四半期時点の予想12.50円から増やした
  • 2027年3月期の業績予想は、事業環境の短期的な変化への対応やグローバル展開の収益見通しの不確実性、組織再編の影響を合理的に算出できないとして未定とした

財政状態

総資産

31,617百万円

純資産

10,944百万円

自己資本比率

29.7%

現金及び現金同等物

16,383百万円

注目ポイント

ファンクラブの有料会員が大きく増え、売上・営業利益とも2割以上伸びた。ROEは30%台半ばと高い水準にある。

一方で、課題も見えてきた。会員が急増した特定の大型ファンコミュニティでは、アーティスト側への収益配分が重く、売上の伸びほど利益が増えない。四半期ごとの利益率は低下しており、特定の人気アーティストへの依存度の高さが採算に影響し始めている。

会社は2027年3月期の業績予想を出さず、グローバル展開や組織再編を理由に挙げた。会員獲得の分散と利益率の回復をどう両立させるか、予想の公表時期とその内容が注目点になる。

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出典:株式会社エムアップホールディングス「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)/同 決算説明資料」(2026年5月15日開示)

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