2026年3月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
企業の従業員健康診断の手配や健康管理クラウド「Growbase」を手がけるウェルネス・コミュニケーションズ(非連結)の2026年3月期第3四半期累計(2025年4〜12月)は、健診サービスの利用者数の増加などで売上高が前年同期比4.8%増の121億83百万円、営業利益が同10.3%増の10億13百万円となった。四半期純利益は同7.7%増の6億82百万円。通期予想は据え置いた一方、累進配当を導入し、期末配当予想を1株21.40円から34.40円(株式分割後)に引き上げた。
売上高
12,183百万円
+4.8%営業利益
1,013百万円
+10.3%経常利益
993百万円
+8.3%四半期純利益
682百万円
+7.7%健診サービス利用者数
33.6万人
Growbase契約企業グループ数
257
前年同期比+36ハイライト
- 売上高は12,183百万円(前年同期比+4.8%)、売上総利益は2,310百万円(+5.7%)。販管費は1,296百万円(+2.3%)にとどまり、営業利益は1,013百万円(+10.3%)、四半期純利益は682百万円(+7.7%)。決算説明資料によると、上場関連費用や事業譲受・M&A検討に伴う一過性費用を吸収し、売上高・利益とも第3四半期累計として過去最高
- 健診ソリューション事業は、サービス利用者数が33.6万人に増え、売上高11,076百万円(+4.7%)。BPR・DXによる外注費の削減などで、営業利益は483百万円(+25.0%)。健康診断は夏から秋に受診が集中するため、業績は第2・第3四半期に偏る
- 健康管理クラウド事業「Growbase」は新たに30の企業グループが利用を始め、売上高935百万円(+12.2%)、営業利益507百万円(+9.2%)。2025年12月に株式会社エスユーエスからサーベイ事業「SUZAKU」を譲り受けた。全導入企業に2026年4月以降の価格改定の案内を始めた
- 医療機関等支援事業は、PET検査関連事業の契約内容の見直しで売上高170百万円(△20.7%)、営業利益23百万円(△65.2%)
- 財政状態は、総資産9,142百万円(前期末比+3,959百万円)、純資産5,693百万円、自己資本比率62.2%。2025年6月の東証グロース上場に伴う新株発行などで資本金と資本剰余金がそれぞれ893百万円増え、現金及び預金は5,229百万円(前期末2,786百万円)。借入金はない
- 通期予想は2025年6月23日の開示から変更なし。売上高14,790百万円(+5.2%)、営業利益1,239百万円(+11.7%)、当期純利益855百万円(+10.2%)。進捗率は売上高82.4%、営業利益81.8%(当社試算)
- 2026年2月1日付で1株を2株に分割した。2月13日に株主還元方針を変更して累進配当を導入し、期末配当予想を分割後ベースで1株21.40円から34.40円に増額した
財政状態
総資産
9,142百万円
純資産
5,693百万円
自己資本比率
62.2%
現金及び預金
5,229百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 通期予想(変更なし) | 14,790百万円(進捗82.4%)+5.2% | 1,239百万円(進捗81.8%)+11.7% | 1,213百万円+10.1% | 855百万円+10.2% |
注目ポイント
売上の9割を占める健診ソリューション事業は利用者数の増加で着実に伸び、外注費の削減で利益率も改善した。健康管理クラウドのGrowbaseも契約企業が増え、両事業とも増収増益だった。上場関連や事業譲受に伴う一時的な費用があったにもかかわらず、営業利益は1割伸びた。
株主還元の強化も打ち出した。累進配当を導入し、期末配当を大幅に引き上げた。上場で調達した資金を含め手元資金は50億円を超え、借入金はない。会社は事業投資や人材投資と並行して、還元にも資金を振り向ける姿勢を示した。
今後の成長のカギは、4月以降に予定するGrowbaseの価格改定と、譲り受けたサーベイ事業「SUZAKU」を組み込んだ新プランだ。健康管理クラウドは第4四半期に売上が偏る傾向があり、通期の着地とともに、価格改定が解約率にどう影響するかが注目点になる。