2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
企業の従業員健康診断の手配や健康管理クラウド「Growbase」を手がけるウェルネス・コミュニケーションズ(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、売上高32億43百万円、営業利益2億8百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1億55百万円だった。前年同期は連結決算前のため短信に増減率の記載はないが、決算説明資料によると売上高は前年同期の130%、営業利益は174%に増えた。Growbaseの価格改定と2月に子会社化したあしたのチームの寄与で、クラウド事業の売上総利益は前年同期の3倍超になった。通期予想は据え置いた。
売上高
3,243百万円
前年同期比130%営業利益
208百万円
前年同期比174%経常利益
222百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益
155百万円
前年同期比216%クラウド事業 営業利益
365百万円
自己資本比率
52.3%
前期末59.9%ハイライト
- 売上高は3,243百万円、売上総利益は1,093百万円、営業利益は208百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は155百万円。2026年3月期から連結決算に移行したため短信に前年同期比はないが、決算説明資料によると前年同期比で売上高130%、売上総利益209%、営業利益174%、純利益216%
- 2027年3月期から事業区分を変更した。ソリューション事業(旧健診ソリューション事業)はサービス利用者数6.9万人、売上高2,304百万円、営業損失153百万円。健康診断の受診は夏から秋に集中するため、同事業の業績は第2・第3四半期に偏る
- クラウド事業(旧健康管理クラウド事業、あしたのチームを含む)は売上高938百万円、営業利益365百万円。決算説明資料によると、同事業の売上総利益は前年同期の311%となる8億円に増えた。「Growbase」の改定価格に合意した直販顧客は82%に達した
- 大企業ではGrowbaseを9企業グループ(59社)、健診サービス「i-Wellness」を9企業グループ(50社)が新たに使い始め、Growbaseはさらに7企業グループ(48社)から第2四半期以降の利用開始分を受注した。AI活用で健診結果データ化の1件当たり外注費は前年同期比12.9%減った
- 財政状態は、総資産10,621百万円(前期末比+892百万円)、純資産5,561百万円、自己資本比率52.3%(前期末59.9%)。季節要因で売掛金と買掛金がそれぞれ約9億円増え、Growbaseの前受けとして契約負債が350百万円増えた。配当金428百万円の支払いで現金及び預金は5,078百万円に減った
- 通期予想は2026年5月14日公表から変更なし。売上高17,500百万円(+18.4%)、営業利益1,600百万円(+34.9%)、純利益1,150百万円(+40.0%)。第1四半期の進捗率は売上高18.5%、営業利益13.0%(当社試算)。配当は年40円の予想
財政状態
総資産
10,621百万円
純資産
5,561百万円
自己資本比率
52.3%
現金及び預金
5,078百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(変更なし) | 17,500百万円(進捗18.5%)+18.4% | 1,600百万円(進捗13.0%)+34.9% | 1,555百万円+33.6% | 1,150百万円+40.0% |
注目ポイント
健康診断の繁忙期前にあたる第1四半期は、例年利益が出にくい時期だが、今期は営業利益が前年同期の1.7倍に増えた。けん引したのはクラウド事業で、Growbaseの価格改定の浸透と、2月に子会社化したあしたのチームの上乗せで、売上総利益は3倍を超えた。
価格改定は直販顧客の8割超が合意しており、会社が掲げる顧客単価の引き上げは順調に進んでいる。前受けの契約負債も増えており、今後の売上の積み上がりが見込める。一方、健診のソリューション事業は季節要因で赤字だったが、AIの活用でデータ化の外注費を1割強減らすなど、繁忙期に向けた採算の改善を進めている。
通期予想に対する営業利益の進捗は1割強だが(当社試算)、業績は健診のピークを迎える第2・第3四半期に偏る。売上総利益5割増という通期計画に向けて、繁忙期の利益率と、あしたのチームを通じた中小企業開拓の成果が注目点になる。