2026年3月期 通期 決算サマリー
サマリー
クラウドやAI基盤の導入支援を手がけるコムチュア(連結)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、Microsoft、Salesforce、Databricksなどのクラウド関連ビジネスの伸長とAIコンサル会社の子会社化で、売上高が前期比4.9%増の381億09百万円となった。社員増と昇給による労務費の増加で売上総利益は1.2%減ったが、間接部門の外部委託費の削減で営業利益は同0.6%増の46億60百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.9%増の32億84百万円。会社資料によると16期連続の増収、15期連続の増益。ただし期初予想(売上高400億円、営業利益50億円)には届かなかった。今期は売上高420億円を見込む。
売上高
38,109百万円
+4.9%営業利益
4,660百万円
+0.6%経常利益
4,711百万円
+1.1%親会社株主に帰属する当期純利益
3,284百万円
+3.9%営業利益率
12.2%
前期12.7%自己資本比率
74.6%
前期末72.1%ハイライト
- 売上高は38,109百万円(前期比+4.9%)。売上総利益は労務費の増加で8,135百万円(△1.2%)、売上総利益率21.3%(前期22.7%、当社試算)。間接部門の外部委託費の削減などで営業利益は4,660百万円(+0.6%)、営業利益率12.2%。親会社株主に帰属する当期純利益は3,284百万円(+3.9%)、1株当たり103.00円、ROE17.0%
- Microsoft、Salesforce、Databricksなどとのクラウドプラットフォームビジネスが伸び、2025年6月に子会社化したAIコンサルのヒューマンインタラクティブテクノロジー(HIT)も寄与した。決算説明資料によると16期連続の増収・15期連続の増益で過去最高を更新した
- 期初予想(売上高40,000百万円、営業利益5,000百万円、経常利益5,000百万円、純利益3,325百万円)に対し、実績は売上高で4.7%、営業利益で6.8%、純利益で1.2%下回った(当社試算)。短信本文に予想との差異の説明はない
- 財政状態は、総資産27,052百万円(前期末比+1,441百万円)、純資産20,191百万円、自己資本比率74.6%(前期末72.1%)。営業CFは3,414百万円の収入、投資CFは3,894百万円の支出で、現金及び現金同等物は10,826百万円
- 2027年3月期の予想は売上高42,000百万円(+10.2%)、営業利益4,700百万円(+0.8%)、経常利益4,730百万円(+0.4%)、純利益3,230百万円(△1.7%)。「売上高1,000億円企業」を目標に、全社横断の営業組織の設立や伊藤忠商事グループとの連携強化などに取り組むとしている
- 配当は四半期ごとに12.50円の年50円(前期48円)。2027年3月期は年52円を予想(予想配当性向51.3%)
財政状態
総資産
27,052百万円
純資産
20,191百万円
自己資本比率
74.6%
現金及び現金同等物
10,826百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想 | 42,000百万円+10.2% | 4,700百万円+0.8% | 4,730百万円+0.4% | 3,230百万円△1.7% |
注目ポイント
クラウドやデータ基盤の導入支援が伸び、売上高は5%増えた。社員の増加と昇給で粗利は減ったが、間接部門の外部委託費を減らして営業利益はわずかに増やした。会社によると16期連続の増収、15期連続の増益となる。
一方で、期初に掲げた営業利益50億円の予想には届かず、実績は7%ほど下回った(当社試算)。第3四半期時点で予想達成に必要だった1〜3月期の大きな上積みは、実現しなかったことになる。短信には予想との差の説明はない。
今期は売上高1割増を見込むが、営業利益は横ばいの計画で、人材への投資負担が続くことをうかがわせる(当社推定)。「売上高1,000億円企業」を目指して営業体制を強化するなかで、利益率をどう保つかが焦点になる。