3844東証ITサービス(クラウド導入支援・データ/AI基盤構築・業務システム開発・運用)
2026年3月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
クラウドやAI基盤の導入支援を手がけるコムチュア(連結)の2026年3月期第3四半期累計(2025年4〜12月)は、データマネジメント・AI基盤構築の伸びとAIコンサルティング会社の子会社化で、売上高が前年同期比4.4%増の280億41百万円となった。一方、社員数の増加や昇給による労務費の増加で売上総利益が3.1%減り、営業利益は同2.2%減の31億67百万円だった。大型クラウド案件の再開の遅れや技術者不足も響いた。親会社株主に帰属する四半期純利益は同1.6%増の21億39百万円。通期予想は据え置いた。
売上高
28,041百万円
+4.4%営業利益
3,167百万円
△2.2%経常利益
3,180百万円
△1.9%親会社株主に帰属する四半期純利益
2,139百万円
+1.6%売上総利益率
20.6%
前年同期22.2%(当社試算)自己資本比率
76.0%
前期末72.1%ハイライト
- 売上高は28,041百万円(前年同期比+4.4%)。大型クラウドコンサルティング案件の二次フェーズ再開の遅れや、PM人材を中心とする技術者不足の影響を受けたが、データマネジメント・AI基盤構築の伸長と子会社化したヒューマンインタラクティブテクノロジー(HIT)の寄与で増収
- 社員数の増加と昇給(平均5.0%)で労務費が増え、売上総利益は5,779百万円(△3.1%)、売上総利益率20.6%(前年同期22.2%、当社試算)。間接部門の外部委託費を減らした一方、オフィス賃借料が増え、営業利益は3,167百万円(△2.2%)。親会社株主に帰属する四半期純利益は2,139百万円(+1.6%)
- 事業別の売上高は、ビジネスソリューション10,722百万円(+6.3%)、クラウドソリューション6,876百万円(△0.1%)、プラットフォーム・運用サービス4,707百万円(△0.7%)、デジタルソリューション4,269百万円(+13.8%)、デジタルラーニング1,466百万円(+4.5%)。プラットフォーム・運用サービスの売上総利益は742百万円(△15.3%)と落ち込んだ
- 2025年6月30日にAI導入のコンサルティングから運用支援までを手がけるHITを子会社化した。2032年3月期に売上高1,000億円を目指す。中途採用70人、2026年4月入社の新卒150人程度を計画
- 通期予想は修正なし。売上高40,000百万円(+10.1%)、営業利益5,000百万円(+8.0%)、経常利益5,000百万円(+7.3%)、純利益3,325百万円(+5.2%)。第3四半期累計の進捗は売上高70.1%、営業利益63.3%、純利益64.3%(当社試算)
- 【要確認】予想達成には第4四半期(1〜3月)だけで約1,833百万円の営業利益が必要で、第3四半期までの3四半期平均(約1,056百万円)を大きく上回る(当社試算)。第4四半期の見通しの具体的な説明は短信にない
- 配当は四半期ごとに12.50円、年50円を予想(前期は年48円)
財政状態
総資産
25,593百万円
純資産
19,447百万円
自己資本比率
76.0%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 通期予想(修正なし) | 40,000百万円(進捗70.1%)+10.1% | 5,000百万円(進捗63.3%)+8.0% | 5,000百万円(進捗63.6%)+7.3% | 3,325百万円(進捗64.3%)+5.2% |
注目ポイント
売上は4%増えたものの、営業利益は小幅な減益となった。データ基盤やAI関連の案件は伸びたが、大型クラウド案件の再開が遅れたうえ、プロジェクトマネジャーなどの技術者不足も響いた。社員の増加と平均5%の昇給で労務費がかさみ、粗利率は1.6ポイント下がった。
会社は通期で営業利益8%増の予想を据え置いたが、達成には1〜3月期だけで18億円強の営業利益が必要になる(当社試算)。これまでの四半期平均を7割以上上回る水準で、第4四半期の追い込みが焦点になる。
自己資本比率は76%と財務は厚い。AIコンサル会社の買収など成長投資を進めつつ、人材確保のコストを売上の伸びで吸収できるかが問われている。