4018福証Q-BoardIP Geolocation事業(IPアドレス位置情報データベース「SURFPOINT」、Web解析サービス「どこどこJP」、Web制作・受託開発)
2026年6月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー
サマリー
IPアドレスから位置や組織を判定するデータベースを提供するGeolocation Technology(非連結)の2026年6月期中間期(2025年7〜12月)は、サブスクリプションサービスが堅調で売上高が前年同期比5.6%増の3億54百万円となった。一方、人員増強に伴う人件費の増加と本社の拡張・改修費用がかさみ、営業損失は18百万円(前年同期は25百万円の利益)に転落した。会社は期初から営業損失79百万円の通期予想を出しており、予想は据え置いた。
売上高
354百万円
+5.6%営業利益赤字
△18百万円
前年同期25百万円経常利益赤字
△19百万円
前年同期25百万円中間純利益赤字
△19百万円
前年同期16百万円自己資本比率
73.7%
前期末77.8%ハイライト
- 売上高は354百万円(前年同期比+5.6%)。主力のIPアドレス情報データベース「SURFPOINT」と、それをWeb上で使える「どこどこJP」を中心としたサブスクリプションサービスが堅調で、決算説明資料によると第2四半期のサブスクリプション売上は四半期として過去最高を更新した
- 人員増強に伴う人件費の増加と本社の拡張・改修に係る費用で、製造原価と販管費が増え、営業損失18百万円(前年同期は25百万円の利益)、中間純損失19百万円(前年同期は16百万円の利益)
- 「SURFPOINT」は広告分野を中心にデータ利用が増え、従量課金の売上が増加。新規の大型案件の獲得には至らなかった。2025年10月に投入した「SURFPOINT BtoB2」は判定できる組織数を従来の20万から80万に広げた。「どこどこJP」は新規獲得件数が想定を下回ったが、マルチサイトプランや通信キャリア向けの高単価案件で売上が増えた
- 決算説明資料によると、2026年6月期末に従業員75名(2025年3月末比約1.4倍)の確保をめざし、2025年4月に東京営業所を開設、8月に福岡営業所を拡張移転、12月に三島本社を拡張した
- 財政状態は、総資産767百万円、純資産566百万円、自己資本比率73.7%(前期末77.8%)。営業CFは32百万円の支出、現金及び現金同等物は566百万円(前期末621百万円)
- 通期予想は2025年8月14日公表から変更なし。売上高731百万円(+6.6%)、営業損失79百万円(前期は37百万円の利益)、当期純損失51百万円。中間期の売上高の進捗率は48.5%(当社試算)。配当は年10円を維持する予想
- 会社は2030年6月期に売上高30億円、営業利益率30%をめざす成長ビジョン「Reboot303030」を掲げ、2026年6月期を「投資を成長に変えるフェーズ」と位置づけている
財政状態
総資産
767百万円
純資産
566百万円
自己資本比率
73.7%
現金及び現金同等物
566百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月期 通期予想(変更なし) | 731百万円(進捗48.5%)+6.6% | △79百万円前期37百万円 | △73百万円前期38百万円 | △51百万円前期18百万円 |
注目ポイント
売上はサブスクリプションサービスを中心に伸びたが、採用強化や拠点の拡張といった先行投資で費用が膨らみ、中間期は営業赤字に転じた。会社は期初から通期で7,900万円の営業赤字を見込んでおり、赤字は計画の範囲内といえる。中間期の赤字額は通期予想の4分の1程度にとどまっている(当社試算)。
成長の柱と位置づけるのは、判定できる組織を大幅に増やした「SURFPOINT BtoB2」と、「どこどこJP」の上位プランだ。顧客の平均単価は上昇している一方、新規顧客の獲得は想定を下回っており、単価の引き上げと顧客数の拡大を両立できるかが課題になる。
会社は2030年6月期に売上高30億円、営業利益率30%という目標を掲げる。今期の売上予想は7億円台で、目標とは大きな開きがある。先行投資が売上の伸びにどうつながるかを、今後の四半期ごとに確かめる必要がある。