4018福証Q-BoardIP Geolocation事業(IPアドレス位置情報データベース「SURFPOINT」、Web解析サービス「どこどこJP」、Web制作・受託開発)
2026年6月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
IPアドレスから位置や組織を判定するデータベースを提供するGeolocation Technology(非連結)の2026年6月期第3四半期累計(2025年7月〜2026年3月)は、サブスクリプションサービスが伸び、売上高が前年同期比4.4%増の5億39百万円となった。人員増強や本社拡張などの先行投資で費用が増え、営業損失は34百万円(前年同期は39百万円の利益)。会社は「成長投資を優先した計画通りの進捗」とし、通期の営業損失79百万円の予想を据え置いた。
売上高
539百万円
+4.4%営業利益赤字
△34百万円
前年同期39百万円経常利益赤字
△28百万円
前年同期40百万円四半期純利益赤字
△29百万円
前年同期26百万円自己資本比率
78.5%
前期末77.8%ハイライト
- 売上高は539百万円(前年同期比+4.4%)。「SURFPOINT」と「どこどこJP」を中心としたサブスクリプションサービスが伸び、決算説明資料によると両サービスとも過去最高の売上を更新した
- 人員増強に伴う人件費の増加と本社の拡張・改修費用で製造原価と販管費が増え、営業損失34百万円(前年同期は39百万円の利益)、四半期純損失29百万円(前年同期は26百万円の利益)。第3四半期(1〜3月)単独では売上高185百万円、営業損失16百万円となった計算(当社試算)
- IP Geolocation事業は売上高537百万円(+4.1%)、セグメント損失36百万円。「SURFPOINT」は広告分野を中心に従量課金の売上が増え、金融機関やセールス・マーケティング分野の利用も堅調。「どこどこJP」は新規獲得件数が想定を下回ったが、マルチサイトプランや高単価案件で売上が増えた。その他事業で期中に新たな案件を獲得し、売上高1百万円を計上した
- 決算説明資料によると、サブスクリプションサービスの顧客数は低単価顧客の選別で一時的に減った一方、顧客平均単価は大きく上昇した。人材獲得環境の厳しさを踏まえ、採用手法の見直しと外部パートナーの活用を進めるとしている
- 財政状態は、総資産709百万円(前期末比△62百万円)、純資産556百万円、自己資本比率78.5%。現金及び預金は458百万円(前期末621百万円)に減り、ソフトウエア仮勘定が34百万円増えた
- 通期予想は2025年8月14日公表から変更なし。売上高731百万円(+6.6%)、営業損失79百万円、当期純損失51百万円。売上高の進捗率は73.8%(当社試算)。予想どおりなら第4四半期は売上高192百万円、営業損失45百万円となる計算(当社試算)。配当は年10円の予想
財政状態
総資産
709百万円
純資産
556百万円
自己資本比率
78.5%
現金及び預金
458百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月期 通期予想(変更なし) | 731百万円(進捗73.8%)+6.6% | △79百万円前期37百万円 | △73百万円前期38百万円 | △51百万円前期18百万円 |
注目ポイント
サブスクリプションサービスは過去最高の売上を更新し、売上は前年を上回った。一方で採用強化や本社拡張などの先行投資が続き、第3四半期単独でも営業赤字だった。会社は計画どおりの進捗としており、通期の営業赤字予想を据え置いている。
注目したいのは顧客の構成の変化だ。低単価の顧客が減る一方で平均単価は上がっており、会社は高付加価値プランへの移行を進めているとする。ただ、新規顧客の獲得は想定を下回っており、単価の上昇だけで売上の伸びを大きく加速させるのは難しい。
通期予想の達成には、第4四半期に第3四半期を上回る売上が必要になる(当社試算)。人材獲得の厳しさから採用手法を見直すとしており、先行投資の規模とペースが来期の収益にどう影響するかも注目点になる。