6082東証スタンダード宅配食(宅配寿司「銀のさら」、宅配御膳「釜寅」など)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー
サマリー
宅配寿司「銀のさら」を展開するライドオンエクスプレスホールディングス(連結)の2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は、既存店売上高は好調だったものの、前期の構造改革による不採算店の閉店で売上高が前年同期比2.7%減の50億85百万円となった。中東情勢に伴う食材・資材の仕入れ価格上昇もあり、営業損益は35百万円の損失(前年同期は50百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は20百万円。前期決算時に未定としていた通期予想を公表し、売上高233億円、営業利益7億53百万円(△14.4%)を見込む。会社は利益が年末年始を含む下期に偏る特性があるとしている。
売上高
5,085百万円
△2.7%営業利益赤字
△35百万円
前年同期50百万円経常利益赤字
△3百万円
前年同期51百万円親会社株主に帰属する四半期純利益赤字
△20百万円
前年同期20百万円売上総利益率
46.3%
前年同期48.0%(当社試算)自己資本比率
61.0%
前期末58.1%ハイライト
- 売上高は5,085百万円(前年同期比△2.7%)、売上総利益率は46.3%(前年同期48.0%、当社試算)。販管費は2,391百万円(前年同期2,457百万円)に減ったが、営業損失は35百万円(前年同期は50百万円の利益)。直営店の売却益25百万円などを営業外収益に計上し、経常損失は3百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は20百万円(1株当たり△2.09円)
- 会社は、期間限定の「極旨サーモン祭」など商品力の強化や販促策で既存店売上高は好調だったが、前期の構造改革で不採算店を閉めた影響で減収になったとしている。売上原価は調達の見直しなどに努めたものの、中東情勢を背景とした原油高などで主要食材・資材の仕入れ価格が上がった
- 販管費は広告宣伝費や処遇改善などの人的資本投資を積極的に行ったが、閉店に伴う人件費や固定費の減少がそれを上回った。ゴールデンウィーク前後にテレビCMを放映した
- 期末の店舗数は693店(直営226店、FC467店)、拠点数は350拠点(直営93、FC257)。当四半期は「銀のさら」FC1店と「鰻や のぼり」直営1店を閉店した
- 財政状態は、総資産14,709百万円(前期末比△514百万円)、純資産8,970百万円、自己資本比率61.0%(前期末58.1%)。現金及び預金が1,181百万円減り、投資有価証券が419百万円増えた。長期借入金は513百万円減った
- 前期決算時に「未定」としていた通期予想を公表した。売上高23,323百万円(前期比△2.1%)、営業利益753百万円(△14.4%)、経常利益742百万円(△41.9%)、純利益392百万円(△44.0%)。食材・資材の調達単価に一定の落ち着きが見られたことと、2026年10月のメニュー価格改定や調達見直しの効果を試算できたためとしている。蕎麦業態「最上製麺」の出店拡大に伴う投資も織り込んだ
- 会社は、銀のさらはお盆や年末年始に売上が集中し、営業利益も12月・1月を含む下期に大きく偏るとしている。期中の変動が大きいため、通期予想のみを開示している。第1四半期の売上高進捗は21.8%(当社試算)
- 配当は期末15円(前期も年15円)を予想
財政状態
総資産
14,709百万円
純資産
8,970百万円
自己資本比率
61.0%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(新たに公表) | 23,323百万円(進捗21.8%)△2.1% | 753百万円△14.4% | 742百万円△41.9% | 392百万円△44.0% |
注目ポイント
宅配寿司「銀のさら」の同社は、4〜6月期に営業赤字となった。既存店の売上は好調だったが、前期に不採算店を閉めた分だけ売上が減り、中東情勢による原油高で食材や容器の仕入れ値も上がった。
もっとも、同社の利益は年末年始などの行事に集中し、下期に大きく偏る。第1四半期の赤字だけで通期の姿は判断しにくい。
会社は、仕入れ価格が一定程度落ち着いたとして、これまで未定だった通期予想を公表した。10月にメニューを値上げし、営業利益は7億5千万円と前期から1割強の減益を見込む。値上げが客離れを招かずに利益を支えられるかが、書き入れ時の年末年始に向けた焦点となる。