6268東証プライムコンポーネントソリューション(精密減速機)、トランスポートソリューション(鉄道・航空・舶用)、アクセシビリティソリューション(自動ドア)
2026年12月期 中間期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
精密減速機などのナブテスコ(IFRS)の2026年12月期中間期(1〜6月)は、全セグメントが増収となり、売上高が前年同期比16.8%増の1,674億円、営業利益が69.4%増の157億円となった。中国・韓国の自動車メーカー向けの産業用ロボット需要で精密減速機が伸び、収益改善活動「Project 10」も効いた。同社は9月30日、持分法適用会社のTMTマシナリーの持分法投資利益の処理を誤っていたとして、2021年12月期以降の決算を訂正した。中間期の数値は8月14日の訂正時点から変わっていない。
売上高
167,401百万円
+16.8%営業利益
15,759百万円
+69.4%税引前中間利益
17,359百万円
+98.5%親会社の所有者に帰属する中間利益
12,515百万円
+86.8%受注高
198,478百万円
+33.1%親会社所有者帰属持分比率
62.4%
前期末58.6%ハイライト
- 売上高は167,401百万円(前年同期比+16.8%)、営業利益は15,759百万円(+69.4%)、税引前中間利益は17,359百万円(+98.5%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は12,515百万円(+86.8%)。売上高営業利益率は9.4%
- コンポーネントソリューション事業は売上高45,521百万円(+23.6%)、営業利益4,841百万円(+160.8%)。中国・韓国の自動車メーカー向けを中心に産業用ロボット用の精密減速機が伸びた
- トランスポートソリューション事業は売上高54,422百万円(+17.1%)、営業利益9,349百万円(+29.8%)、受注高は78,420百万円(+52.8%)。アクセシビリティソリューション事業は売上高58,998百万円(+12.2%)、営業利益5,675百万円(+33.6%)
- 油圧機器事業を集約したコムテスコの株式の70%を2026年1月1日にComer Industriesへ譲渡し、同社は持分法適用会社になった。前期の数値は油圧機器事業を除く継続事業で表示している
- 9月30日、持分法適用関連会社のTMTマシナリー(出資比率33%)の持分法投資利益について会計監査人の指摘を受け、2021年12月期以降の有価証券報告書や決算短信を訂正した。重要性の観点から訂正していなかった事項もあわせて訂正した
- 訂正により、2025年12月期の親会社の所有者に帰属する当期利益は15,695百万円から15,255百万円(△2.8%)、2026年12月期第1四半期は5,483百万円から6,798百万円(+24.0%)になった。今回の中間期の数値は、8月14日の訂正時点から変更はない
- 通期予想は、売上高344,000百万円(前期比+11.7%)、営業利益32,600百万円(+55.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益24,100百万円(+58.0%)。7月31日に修正している
- 配当は中間41円を実施し、年82円(前期80円)の予想。親会社所有者帰属持分比率は62.4%
財政状態
資産合計
456,867百万円
資本合計
296,842百万円
親会社所有者帰属持分比率
62.4%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想 | 344,000百万円+11.7% | 32,600百万円+55.6% | 36,300百万円+65.1% | 24,100百万円+58.0% |
注目ポイント
中間期は全事業が増収となり、営業利益は7割近く増えた。中国や韓国の自動車メーカーが産業用ロボットへの投資を増やし、主力の精密減速機の需要が回復した。油圧機器事業を切り離して事業を絞り込んだことや、収益改善活動の効果も利益率を押し上げている。
一方で、出資先のTMTマシナリーの利益の取り込み方を誤っていたとして、過去5期分以上の決算を訂正した。訂正の影響は期によって増減があり、2026年12月期第1四半期の純利益は2割以上増える方向に直った。
本業の回復ははっきりしているが、決算の信頼性に関わる訂正が続いた点は投資家として押さえておきたい。受注の伸びを下期の売上と利益に結びつけられるかが次の焦点になる。