6875東証プライムLSI(ASIC・ASSP)の開発・販売
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
半導体設計のメガチップスの2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、アミューズメント向けの需要増やASIC事業の堅調で、売上高が前年同期比56.4%増の101億円となり、営業利益は4億円(前年同期は3億円の損失)と黒字に転じた。米SiTime株の一部売却で投資有価証券売却益484億円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は334億円と過去最高を更新した。通期予想と年260円の配当予想は据え置いた。
売上高
10,153百万円
+56.4%営業利益
448百万円
前年同期△389百万円経常利益
426百万円
前年同期△752百万円親会社株主に帰属する四半期純利益
33,400百万円
前年同期△575百万円自己資本比率
70.7%
前期末72.4%ハイライト
- 売上高は10,153百万円(前年同期比+56.4%)、営業利益は448百万円(前年同期は389百万円の損失)、経常利益は426百万円(同752百万円の損失)と黒字に転じた
- アミューズメント向けの需要が前年同期より増え、ASIC事業の製品売上と受託開発売上(NRE売上)も堅調だった
- 投資有価証券売却益に伴う外形標準課税610百万円を営業費用に計上しており、これを除く調整後の営業利益は1,058百万円
- 米SiTime Corporation株の一部売却で投資有価証券売却益48,431百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は33,400百万円(前年同期は575百万円の損失)と過去最高を更新した
- 保有するSiTime株の時価上昇で投資有価証券が186,713百万円増え、総資産は475,156百万円(前期末比+219,997百万円)、純資産は336,932百万円になった
- 通期予想は据え置き。売上高42,000百万円(前期比+16.1%)、営業利益2,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益33,000百万円(+255.4%)
- 配当は期末260円(前期250円)の予想を据え置いた。自己株式の取得などで自己株式は9,303百万円増えた
財政状態
総資産
475,156百万円
純資産
336,932百万円
自己資本比率
70.7%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(据え置き) | 42,000百万円+16.1% | 2,500百万円 | 2,000百万円 | 33,000百万円+255.4% |
注目ポイント
本業では売上高が5割以上増え、営業損益も黒字に転じた。ゲーム機などのアミューズメント向けが回復し、顧客専用LSI(ASIC)も堅調だった。
ただ、過去最高となった最終利益のほとんどは、保有する米SiTime株の売却益によるものだ。第1四半期の純利益はすでに通期予想の水準に達しているが、本業の営業利益は通期予想で25億円と小さい。
総資産の多くをSiTime株が占めており、その株価次第で財務の数字が大きく動く構造になっている。売却で得た資金を本業の成長や株主還元にどう使うかが注目される。