決算ノート
7201東証プライム自動車の製造・販売、販売金融

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

日産自動車の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、経営再建計画「Re:Nissan」による約600億円のコスト削減や円安、北米での販売増で、売上高が前年同期比9.5%増の2兆9,642億円、営業利益が779億円(前年同期は791億円の損失)と黒字に転じた。親会社株主に帰属する四半期純利益も38億円(同1,157億円の損失)と黒字化した。中国市場の悪化で世界販売台数の見通しを330万台から315万台に下げたが、営業利益2,000億円の通期予想は据え置いた。

売上高

2,964,203百万円

+9.5%

営業利益

77,889百万円

前年同期△79,124百万円

経常利益

49,094百万円

前年同期△109,231百万円

親会社株主に帰属する四半期純利益

3,761百万円

前年同期△115,758百万円

売上高営業利益率

2.6%

+5.5pt

自己資本比率

24.3%

前期末24.2%

ハイライト

  • 売上高は2,964,203百万円(前年同期比+9.5%)、営業利益は77,889百万円(前年同期は79,124百万円の損失)、経常利益は49,094百万円(同109,231百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,761百万円(同115,758百万円の損失)
  • 営業利益の改善は、生産・車両コストの改善、円安、販売の改善、コスト管理による。2025年度の米国関税に関連する一時的な利益も寄与した
  • 経営再建計画「Re:Nissan」で、第1四半期に主に変動費を中心に約600億円のコストを削減した
  • 世界販売台数は70万1千台。米国では販売台数が約10%増え、所在地別では北米の売上高が1兆9,278億円(+22.5%)、営業利益が960億円(前年同期は542億円の損失)となった
  • 日本では新型「キックス」「エルグランド」の累計受注がそれぞれ1万1千台、8千台に達した。一方、アジアの売上高は△11.0%
  • 中国市場の厳しさを反映し、2026年度の世界販売台数の見通しを330万台から315万台に引き下げた(中国を除けば前年比増加を見込む)
  • 通期予想は据え置き。売上高13,000,000百万円(前期比+8.3%)、営業利益200,000百万円(+244.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益20,000百万円。配当は無配の予想
  • 総資産は20,092,588百万円、純資産は5,328,646百万円、自己資本比率は24.3%。平均為替レートは1ドル160円、1ユーロ185円

財政状態

総資産

20,092,588百万円

純資産

5,328,646百万円

自己資本比率

24.3%

次期業績予想

決算期売上高営業利益親会社株主に帰属する当期純利益グローバル販売台数
2027年3月期 通期予想(据え置き)13,000,000百万円+8.3%200,000百万円+244.8%20,000百万円315万台前回見通し330万台

注目ポイント

前年同期に大きな赤字だった営業損益は、779億円の黒字に転じた。再建計画「Re:Nissan」でコストを600億円削ったことに加え、円安や米国での販売増が効いた。ただし、米国の関税に関連する一時的な利益も含まれており、改善のすべてが実力とはいえない。

最終損益はかろうじて黒字で、売上高営業利益率も2.6%にとどまる。中国では販売の落ち込みが続き、会社は年間の販売台数の見通しを15万台引き下げた。

それでも営業利益2,000億円の通期予想は維持した。原材料高や中東情勢などの逆風があるなかで、コスト削減を続けて予想を達成できるかが焦点になる。無配は続く見通しだ。

出典:日産自動車株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)/日産自動車、2026年度第1四半期決算を発表(2026年8月3日)」(2026年8月3日開示)

この要約は原資料をもとに作成し、運営者が確認・編集したものです。内容の正確性を保証するものではなく、投資判断は必ず原資料をご確認のうえご自身の責任で行ってください。本サイトの内容は投資勧誘を目的としたものではありません。