決算ノート
7694東証グロースEC事業総合支援(EC運営代行「Oneコマース」、ブランドとの協業販売「協業ブランドパートナー」、TikTok Shop等のソーシャルコマース支援)、D2C、ECプラットフォーム運営
黒字転換

2026年3月期 通期 決算サマリー

サマリー

ブランド・メーカーのEC事業を支援する、いつも(連結)の2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)は、協業ブランドパートナーの新ブランドが伸び、売上高が前期比28.2%増の178億78百万円となった。営業利益は同262.3%増の2億69百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億57百万円(前期は98百万円の損失)と黒字に転換し、2月に修正した予想を各段階で上回った。一方、売掛金と在庫の増加で営業キャッシュ・フローは15億54百万円の支出となった。2027年3月期は売上高205億60百万円(+15.0%)、営業利益3億26百万円(+21.0%)を見込む。

売上高

17,878百万円

+28.2%

調整後EBITDA

463百万円

+81.1%

営業利益

269百万円

+262.3%

経常利益

249百万円

+474.8%

親会社株主に帰属する当期純利益

157百万円

前期△98百万円

営業キャッシュ・フロー

△1,554百万円

前期65百万円

ハイライト

  • 売上高は17,878百万円(前期比+28.2%)、売上総利益は6,736百万円(+30.7%)。販管費は6,467百万円(+27.3%)に増えたが、営業利益は269百万円(+262.3%)、調整後EBITDAは463百万円(+81.1%)。親会社株主に帰属する当期純利益は157百万円(前期は98百万円の損失)
  • 2026年2月に修正した予想(売上高17,044百万円、営業利益254百万円、純利益152百万円)に対し、売上高は834百万円、営業利益は15百万円、純利益は5百万円上回った(決算説明資料・当社試算)
  • 協業ブランドパートナーは当期にローンチした複数ブランドが大きく伸び、売上高13,091百万円(+41.1%)、売上総利益4,604百万円(+47.0%)。Oneコマースは売上高3,165百万円(+14.2%)で、ライブコマース単独の流通総額が100億円を超えた
  • 共創・自創バリューアップは、自然派コスメ「KohGenDo」は増収増益だったが、スノーアパレルを販売する子会社ビーランが需要変動や天候で減収減益となり、売上高1,422百万円(△17.8%)。ECプラットフォームは売上高199百万円(+25.1%)。決算説明資料によると、いつも単体の営業利益は約5.4億円、主要子会社(ビーラン、ピースユー)の合計は約2.0億円の営業損失
  • 財政状態は、総資産9,557百万円(前期末比+948百万円)、純資産2,538百万円、自己資本比率26.4%(前期末27.4%)。売上債権が1,551百万円、棚卸資産が1,064百万円増え、営業CFは1,554百万円の支出。現金及び現金同等物は928百万円(前期末2,932百万円)に減り、短期借入金は300百万円増えた
  • 2027年3月期の予想は売上高20,560百万円(+15.0%)、調整後EBITDA507百万円(+9.6%)、営業利益326百万円(+21.0%)、経常利益305百万円(+22.2%)、純利益188百万円(+19.6%)。生成AIを組み込んだ支援モデル「iDM×AI」を中核に据え、Oneコマースでは「AIエージェント」で定型業務を自動化する。子会社ビーランは抜本的な構造改革を行う
  • 協業ブランドパートナーでは、需給予測と在庫最適化を徹底し、資本効率を重視した高収益モデルを構築するとしている。配当は無配を継続する予想

財政状態

総資産

9,557百万円

純資産

2,538百万円

自己資本比率

26.4%

現金及び現金同等物

928百万円

次期業績予想

決算期売上高調整後EBITDA営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想20,560百万円+15.0%507百万円+9.6%326百万円+21.0%305百万円+22.2%188百万円+19.6%

注目ポイント

ブランドと組んで商品を販売する協業ブランドパートナーが4割伸び、売上高は3割近い増収、最終損益も黒字に転じた。2月に引き上げた予想も上回っており、主力事業の勢いは強い。

一方で、キャッシュ・フローには注意が必要だ。協業販売の拡大に伴い売掛金と在庫がそれぞれ10億円以上増え、営業キャッシュ・フローは15億円を超える支出となった。手元資金は1年で約20億円減り、短期借入金は増えた。利益は出ていても、事業の拡大に必要な運転資金が先行して膨らんでいる状態だ。

会社は2027年3月期に需給予測と在庫の最適化で資本効率を高めるとしている。売上の伸びを保ちながら在庫と売掛金を抑え、現金を生み出せる形にできるか、また赤字が続く子会社ビーランの構造改革が進むかが焦点になる。

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出典:株式会社いつも「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)/同 決算説明資料」(2026年5月14日開示)

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