7965東証プライム調理家電(炊飯ジャー等)、リビング製品(ステンレスマグ等)、生活家電、飲食事業
2026年11月期 第3四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
象印マホービンの2026年11月期第3四半期累計(2025年11月21日〜2026年8月20日)は、最上位の炊飯ジャー「炎舞炊き」など高付加価値品の販売が好調で、円安に伴う値上げも進み、売上高が前年同期比3.4%増の699億円、営業利益が5.3%増の58億円となった。一方、主力のステンレスマグは国内外で苦戦し、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.9%減の40億円だった。通期予想(営業利益66億円、△11.2%)は、足元は想定を上回るものの中東情勢による原材料高を踏まえて据え置いた。配当は年46円の予想で、前期の特別配当42円がなくなる。
売上高
69,987百万円
+3.4%営業利益
5,856百万円
+5.3%経常利益
6,348百万円
+3.9%親会社株主に帰属する四半期純利益
4,015百万円
△2.9%海外売上高構成比
34.8%
自己資本比率
78.1%
前期末75.0%ハイライト
- 売上高は69,987百万円(前年同期比+3.4%)、営業利益は5,856百万円(+5.3%)、経常利益は6,348百万円(+3.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,015百万円(△2.9%)。売上総利益率は34.4%(前年同期33.1%)に上がった
- 国内は売上高45,602百万円(+3.2%)、営業利益2,711百万円(+7.3%)。海外は売上高24,384百万円(+3.8%)、営業利益3,144百万円(+3.7%)で、海外売上高構成比は34.8%。北中南米は営業利益+12.5%と伸び、中国の売上高は△16.2%
- 調理家電製品は売上高50,488百万円(+2.4%)。国内は圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」やオーブンレンジ「EVERINO」が好調で、海外は北米でホームベーカリーなどが伸びた
- リビング製品は売上高11,925百万円(△6.3%)。国内外で主力のステンレスマグが苦戦した
- 生活家電製品は加湿器や新しい2WAYサーキュレーターが寄与し売上高4,323百万円(+15.9%)。その他は飲食店の増加と香港の販売代理店の子会社化で3,249百万円(+67.9%)
- 米国子会社で関税無効判決に伴う還付の一部が完了し、207百万円を売上原価の減額として処理した。第3四半期の後にも、関税還付金6百万ドル(約1,030百万円)を受け取った
- 通期予想は据え置き。売上高92,500百万円(前期比+1.5%)、営業利益6,600百万円(△11.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,800百万円(△19.7%)。足元は想定を上回り関税還付の一時的な利益もあるが、中東情勢による原材料価格の高騰などを考慮した。設備投資は7,332百万円(前期1,910百万円)を計画する
- 配当は年46円(中間23円・期末23円)の予想。前期の年82円には特別配当42円が含まれる。連結配当性向50%以上が目安。総資産は116,572百万円、自己資本比率は78.1%
財政状態
総資産
116,572百万円
純資産
92,014百万円
自己資本比率
78.1%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年11月期 通期予想(据え置き) | 92,500百万円+1.5% | 6,600百万円△11.2% | 7,100百万円△14.5% | 4,800百万円△19.7% |
注目ポイント
高価格帯の炊飯ジャーやオーブンレンジがよく売れ、円安で上がった輸入コストを値上げで補ったことで、第3四半期までは営業増益を確保した。一方、かつての主力だったステンレスマグは国内外で販売が落ちている。
会社は通期で営業利益が1割以上減るという予想を据え置いた。足元の業績は想定を上回り、米国の関税還付という一時的な利益もあるが、中東情勢による原材料価格の高騰を考慮したと説明している。
配当は前期の年82円から年46円に減る予想だが、前期には特別配当42円が含まれており、それを除けば増配になる。韓国での販売会社の立ち上げや飲食事業の拡大など、新しい取り組みが成長につながるかが焦点になる。