8041東証スタンダード水産物荷受事業(中央卸売市場の荷受)、市場外水産物卸売事業、養殖事業(ブリなど)、食品加工事業
予想上方修正
2026年3月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
水産物卸のOUGホールディングス(連結)の2026年3月期第3四半期累計(2025年4〜12月)は、販売単価の上昇で売上高が前年同期比3.1%増の2,758億28百万円となった。荷受・卸売の主力2事業は物流費など販管費の増加で減益だったが、養殖ブリの相場が高値で推移した養殖事業が大きく改善し、営業利益は同23.0%増の52億93百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同12.7%増の43億5百万円。同日、通期の営業利益予想を46億円から54億円に引き上げ、期末配当予想を102円から109円に増やした。
売上高
275,828百万円
+3.1%営業利益
5,293百万円
+23.0%経常利益
5,706百万円
+17.9%親会社株主に帰属する四半期純利益
4,305百万円
+12.7%養殖事業 セグメント利益
1,387百万円
前年同期△564百万円自己資本比率
32.5%
前期末39.4%ハイライト
- 売上高は275,828百万円(前年同期比+3.1%)、営業利益は5,293百万円(+23.0%)、経常利益は5,706百万円(+17.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,305百万円(+12.7%)
- 水産物荷受事業は販売単価の上昇で売上高167,599百万円(前年同期比103.6%)だったが、販売数量の減少や人件費・物流費の増加でセグメント利益は2,203百万円(同72.6%)
- 市場外水産物卸売事業は外食・宿泊・インバウンド需要で売上高108,813百万円(同103.3%)だが、物流費などの増加でセグメント利益1,597百万円(同91.6%)
- 養殖事業は主力の養殖ブリの販売単価が大きく上昇し、売上高8,367百万円(同108.0%)、セグメント利益1,387百万円(前年同期は564百万円の損失)
- 【修正】2月12日に通期予想を修正し、売上高を351,000百万円から354,000百万円、営業利益を4,600百万円から5,400百万円(前期比+5.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益を4,000百万円から4,600百万円に引き上げた。養殖ブリ相場が想定を上回る高値で推移したことが主因。あわせて期末配当予想を102円から109円(前期97円)に増やした
- 財政状態は、総資産122,062百万円(前期末比+31,792百万円)、純資産39,672百万円、自己資本比率32.5%(前期末39.4%)
財政状態
総資産
122,062百万円
純資産
39,672百万円
自己資本比率
32.5%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 通期予想(2月12日上方修正) | 354,000百万円(従来351,000百万円)+1.1% | 5,400百万円(従来4,600百万円)+5.9% | 5,800百万円(従来4,900百万円)△1.6% | 4,600百万円(従来4,000百万円)+1.6% |
注目ポイント
水産物の価格上昇で売上は伸びたが、中核の荷受と卸売の事業は人件費や物流費の増加を吸収できず減益だった。増益を支えたのは養殖事業で、養殖ブリの相場が高値で推移し、前年同期の赤字から14億円近い黒字に転じた。
会社は通期予想と配当予想を引き上げたが、上方修正の理由は主に養殖ブリの相場という市況要因だ。相場は変動が大きく、来期以降も同じ水準が続くとは限らない。
荷受・卸売の事業では、販売数量の減少とコスト上昇が続いている。市況に左右されやすい養殖の利益に頼らず、主力事業の採算を立て直せるかが中長期の課題になる。