決算ノート
9557東証月額制ファッションレンタル「airCloset」、家具・家電レンタルモール、循環型物流の受託

2026年6月期 通期 決算サマリー

サマリー

月額制ファッションレンタル「airCloset」を運営するエアークローゼット(単体)の2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)は、売上高が前期比4.4%増の51億75百万円となったが、新規会員の獲得が想定を下回って期末の会員数が前年を下回り、営業損失2億34百万円(前期は1億2百万円の利益)、当期純損失2億46百万円となった。純資産は3億5百万円、自己資本比率は11.2%(前期末19.6%)に下がった。今期はSNS広告に偏った会員獲得の手法を見直し、売上高56億90百万円、営業利益51百万円と黒字回帰を見込む。

売上高

5,175百万円

+4.4%

営業利益赤字

△234百万円

前期102百万円

経常利益赤字

△252百万円

前期88百万円

当期純利益赤字

△246百万円

前期23百万円

調整後EBITDA

908百万円

△11.7%

自己資本比率

11.2%

前期末19.6%

ハイライト

  • 売上高は5,175百万円(前期比+4.4%)、売上総利益率は45.1%(前期48.0%、当社試算)。販管費が2,569百万円(前期2,275百万円)に増え、営業損失は234百万円(前期は102百万円の利益)、経常損失は252百万円、当期純損失は246百万円(1株当たり△29.78円)。調整後EBITDA(営業利益+レンタル用資産償却費など)は908百万円(△11.7%)
  • 会社は、6か月超継続するロイヤル会員数と継続率は順調だったが、2026年3月に始めた「セルフセレクト」で見込んだ過去の退会会員の再登録が想定を下回り、認知度向上や会員獲得構造の変革に時間がかかり、春の広告宣伝を抑えたことから、期末の会員数が前年同時点を下回ったとしている
  • 第3四半期決算時に下方修正した通期予想(売上高5,155百万円、営業損失217百万円、純損失252百万円)に対し、売上高は上回り、営業損失は17百万円大きかった(当社試算)
  • 2026年3月に利用者が自分で服を選ぶ「セルフセレクト」、5月28日に男性向け「airCloset Men's」を始めた。ドレスなどの都度課金型「airCloset Spot Rental」、家具・家電の「airCloset Mall」、他社向けの循環型物流の受託(3件)も展開している
  • 財政状態は、総資産2,626百万円(前期末比△126百万円)、純資産305百万円、自己資本比率11.2%(前期末19.6%)。レンタル用資産が188百万円、新倉庫の稼働で建物が123百万円増え、現金及び預金は427百万円減った。営業CFは940百万円の収入、投資CFは1,408百万円の支出、現金及び現金同等物は665百万円
  • 2027年6月期の予想は売上高5,690百万円(+9.9%)、営業利益51百万円、経常利益27百万円、純利益27百万円。会社は売上高100億円の達成を見据え、SNS広告に偏った新規会員の獲得手段を見直し、アライアンスやオウンドメディアの強化、広告運用の内製化で会員獲得構造の変革を本格化させるとしている
  • 【要確認】財政状態の説明では、レンタル用資産の増加理由を「年間を通じての月額会員数の増加に応じて必要在庫数が増加したこと」としている一方、経営成績の説明では期末の会員数は前年同時点比で減少したとしている。短信内でこの2つの関係についての説明はない
  • 配当は前期・当期とも無配で、今期も無配を予想

財政状態

総資産

2,626百万円

純資産

305百万円

自己資本比率

11.2%

現金及び現金同等物

665百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益
2027年6月期 通期予想5,690百万円+9.9%51百万円27百万円27百万円

注目ポイント

月額制で服を借りられる「airCloset」の同社は、前期の営業黒字から一転して2億円余りの営業赤字となった。長く使い続ける会員は安定しているものの、新規会員の獲得が思うように進まず、期末の会員数は前年を下回った。

赤字で純資産は3億円に減り、自己資本比率は1割強まで下がった。新しい倉庫やレンタル用の服への投資も続けている。

今期は、SNS広告に頼ってきた会員集めのやり方を見直し、男性向けサービスなどで利用者を広げて、小幅ながら営業黒字への回帰をめざす。会員数を再び増加に転じさせられるかが、計画達成の前提となる。

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出典:株式会社エアークローゼット「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」(2026年8月14日開示)

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