9557東証月額制ファッションレンタル「airCloset」、家具・家電レンタルモール、循環型物流の受託
下方修正
2026年6月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
月額制ファッションレンタル「airCloset」を運営するエアークローゼット(単体)の2026年6月期第3四半期累計(2025年7月〜2026年3月)は、売上高が前年同期比6.2%増の38億74百万円となったが、新規会員の獲得が想定を下回り、営業損失は2億56百万円(前年同期は1億27百万円の利益)、四半期純損失は2億59百万円となった。通期予想を下方修正し、営業損益を81百万円の黒字から2億17百万円の赤字に、売上高を57億16百万円から51億55百万円に引き下げた。自己資本比率は10.3%に低下した。
売上高
3,874百万円
+6.2%営業利益赤字
△256百万円
前年同期は127百万円の利益経常利益赤字
△265百万円
前年同期は116百万円の利益四半期純利益赤字
△259百万円
前年同期は116百万円の利益EBITDA
565百万円
△27.8%自己資本比率
10.3%
前期末19.6%ハイライト
- 【下方修正】通期予想を修正し、売上高5,155百万円(前回予想5,716百万円、前期比+4.0%)、営業損失217百万円(前回予想は81百万円の利益)、経常損失252百万円(同46百万円の利益)、純損失252百万円(同42百万円の利益)とした。決算説明資料では、春の新規会員獲得が想定を下回ったことを理由に挙げている
- 売上高は3,874百万円(前年同期比+6.2%)。売上総利益率は45.0%(前年同期48.4%、当社試算)に下がり、販管費が2,001百万円(+22.1%、当社試算)に増えて、営業損失は256百万円(前年同期は127百万円の利益)。四半期純損失は259百万円(1株当たり△31.36円)。会社が示すEBITDAは565百万円(△27.8%)
- 主力のairClosetは既存会員の継続率が順調な一方、新規会員の獲得が想定を下回り、期末の会員数は前年同期比で微増にとどまった。2026年3月に利用者が自分で服を選ぶ「セルフセレクト」をリリースしたが、退会済み会員の再登録を優先したため新規獲得は限定的だった。会員獲得チャネルの見直しを進めている
- 2026年5月下旬に男性向けファッションレンタル「airCloset Men’s」を始める予定。ドレスなどの都度課金レンタル「airCloset Spot Rental」や、循環型物流の企業向け受託も展開している
- 財政状態は、総資産2,733百万円(前期末比△19百万円)、純資産292百万円(△262百万円)、自己資本比率10.3%(前期末19.6%)。倉庫などの原状回復費用の見積りを変更し、資産除去債務が44百万円増えた
- 修正後の予想どおりなら、第4四半期(4〜6月)は約39百万円の営業利益となる計算(当社試算)。第3四半期累計の売上高進捗は75.2%
- 配当は無配を予想
財政状態
総資産
2,733百万円
純資産
292百万円
自己資本比率
10.3%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年6月期 通期予想(下方修正後) | 5,155百万円(進捗75.2%)+4.0% | △217百万円 | △252百万円 | △252百万円 |
注目ポイント
月額制の洋服レンタルを手がける同社は、通期予想を赤字に下方修正した。期初は小幅な営業黒字を見込んでいたが、修正後は2億円強の営業赤字となる。春の新規会員の獲得が想定を下回ったためだ。
既存会員の継続率は順調だが、会員数は前年同期からほとんど増えていない。3月に始めた、利用者が自分で服を選ぶ機能は退会した会員の呼び戻しを優先し、新規獲得には十分つながらなかったという。会社は会員獲得の仕組みを見直している。
5月下旬には男性向けサービスを始め、利用者層の拡大を狙う。ただ、純資産は3億円を切り、自己資本比率は1割強まで下がっている。新サービスで会員数を再び伸ばせるかが、財務面でも重要になっている。