決算ノート
1716東証スタンダード切断・穿孔工事(コンクリート構造物のウォールソー・ワイヤーソー切断、コア穿孔、ウォータージェット工法など)、ビルメンテナンス
予想上方修正

2026年6月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー

サマリー

コンクリートの切断・穿孔工事を手がける第一カッター興業(連結)の2026年6月期中間期(2025年7〜12月)は、公共・民間工事が堅調で売上高が前年同期比1.1%増の108億93百万円、外注加工費などの抑制で営業利益は同16.1%増の13億95百万円となった。投資有価証券売却益3億36百万円も加わり、親会社株主に帰属する中間純利益は同45.9%増の12億13百万円。同日、通期の営業利益予想を18億円から19億25百万円に、純利益予想を12億90百万円から16億43百万円に引き上げた。

売上高

10,893百万円

+1.1%

営業利益

1,395百万円

+16.1%

経常利益

1,475百万円

+15.9%

親会社株主に帰属する中間純利益

1,213百万円

+45.9%

切断・穿孔工事事業 セグメント利益

1,949百万円

+9.8%

自己資本比率

85.4%

前期末86.4%

ハイライト

  • 売上高(完成工事高)は10,893百万円(前年同期比+1.1%)。完成工事総利益は3,567百万円で、総利益率は32.7%(前年同期30.1%、当社試算)。販管費は2,171百万円(+6.5%、当社試算)に増えたが、営業利益は1,395百万円(+16.1%)
  • 投資有価証券売却益336百万円を特別利益に計上し、親会社株主に帰属する中間純利益は1,213百万円(+45.9%)、1株当たり107.86円
  • 切断・穿孔工事事業は公共・民間工事が堅調で完成工事高10,571百万円(+0.9%)。外注加工費などの経費抑制でセグメント利益は1,949百万円(+9.8%)。ビルメンテナンス事業は完成工事高321百万円(+6.6%)、管理費の増加でセグメント利益は23百万円(△14.0%)
  • 【修正】中間期の実績は2025年8月公表の予想(売上高10,900百万円、営業利益1,270百万円、純利益860百万円)に対し、売上高はほぼ予想どおり(△0.1%)で、営業利益は+9.9%、純利益は+41.1%上回った。会社は外注加工費等の経費の抑制と投資有価証券の売却を理由に挙げている
  • 【修正】通期予想は売上高20,500百万円を据え置き、営業利益を1,800百万円から1,925百万円(前期比+16.9%)、経常利益を1,900百万円から2,055百万円(+14.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益を1,290百万円から1,643百万円(+23.8%)に引き上げた。中間期の進捗率は売上高53.1%、営業利益72.5%、純利益73.8%(当社試算)
  • 財政状態は、総資産23,146百万円(前期末比+898百万円)、純資産19,896百万円、自己資本比率85.4%。土地が3,101百万円(前期末2,418百万円)に増え、投資有価証券は993百万円(前期末1,314百万円)に減った
  • 営業CFは1,166百万円の収入。有形固定資産の取得1,171百万円などで投資CFは856百万円の支出、配当金の支払いなどで財務CFは504百万円の支出。現金及び現金同等物の中間期末残高は8,014百万円
  • 配当は期末40円(前期40円)の予想で修正なし

財政状態

総資産

23,146百万円

純資産

19,896百万円

自己資本比率

85.4%

現金及び現金同等物

8,014百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年6月期 通期予想(2月13日上方修正)20,500百万円(据え置き)+1.3%1,925百万円(従来1,800百万円)+16.9%2,055百万円(従来1,900百万円)+14.7%1,643百万円(従来1,290百万円)+23.8%

注目ポイント

売上高は前年並みの伸びにとどまったが、外注加工費などの経費を抑えたことで工事の採算が改善し、営業利益は16%増えた。これに投資有価証券の売却益が加わり、中間純利益は46%増と大きく伸びた。

会社は中間期の実績を受けて、通期の利益予想を引き上げた。ただし売上高の予想は据え置いており、上方修正の中身は、経費の抑制と中間期にすでに計上した有価証券の売却益を反映したものである。修正後の予想に対する中間期の進捗は営業利益で7割を超えており(当社試算)、下期は上期より利益水準が下がる前提になっている。

中間期には土地などの有形固定資産に11億円余りを投じた。自己資本比率は85%と財務は厚い。高速道路のリニューアル工事など補修需要の動向と、人件費や資材価格の上昇を価格に転嫁し続けられるかが今後の注目点になる。

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出典:第一カッター興業株式会社「2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)/第2四半期(中間期)業績予想値と実績値との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」(2026年2月13日開示)

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