2685東証プライムアパレル・雑貨(アダストリアなど)、EC「and ST」、飲食
2027年2月期 中間期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
「グローバルワーク」などのアダストリアを中核とするアンドエスティHDの2027年2月期中間期(2026年3〜8月)は、春夏物の正価販売が好調で売上総利益率が1.3ポイント改善し、売上高が前年同期比1.9%増の1,521億円、営業利益が34.6%増の107億円となった。一方、特別功労金12億円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する中間純利益は0.6%減の59億円だった。自社EC「and ST」の会員数は2,270万人に増えた。通期予想と年90円の配当予想は据え置いた。
売上高
152,110百万円
+1.9%営業利益
10,731百万円
+34.6%経常利益
11,066百万円
+42.0%親会社株主に帰属する中間純利益
5,951百万円
△0.6%営業利益率
7.1%
+1.8pt自己資本比率
62.1%
前期末58.3%ハイライト
- 売上高は152,110百万円(前年同期比+1.9%)、営業利益は10,731百万円(+34.6%)、経常利益は11,066百万円(+42.0%)、親会社株主に帰属する中間純利益は5,951百万円(△0.6%)
- 在庫管理と値引き販売の抑制、春夏物衣料の正価販売で、売上総利益率は56.5%(+1.3pt)に改善した。販管費率は49.5%(△0.3pt)、営業利益率は7.1%(+1.8pt)
- 特別損失として特別功労金1,230百万円と店舗の減損損失129百万円を計上し、純利益は前年並みにとどまった
- アパレル・雑貨関連事業は売上高144,192百万円(+2.0%)、セグメント利益11,110百万円(+42.9%)。国内は+3.2%で、2025年4月に加わったカリマーインターナショナルも寄与した
- 海外は中国大陸が+24.2%、香港が+16.2%、台湾が+22.5%と伸びたが、2025年7月の米国事業撤退の影響で海外全体では△11.4%
- 自社EC「and ST」の会員数は2,270万人(前期末比+100万人)、アクティブ会員数は810万人。外部企業が出店するモール型ビジネスも広げている
- 通期予想は据え置き。売上高314,000百万円(前期比+3.2%)、営業利益17,200百万円(+4.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益10,500百万円(+10.5%)
- 配当は中間45円を実施し、年90円の予想を据え置いた。自己資本比率は62.1%
財政状態
総資産
138,315百万円
純資産
86,221百万円
自己資本比率
62.1%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年2月期 通期予想(据え置き) | 314,000百万円+3.2% | 17,200百万円+4.1% | 17,200百万円+2.2% | 10,500百万円+10.5% |
注目ポイント
売上の伸びはわずかだったが、値引きを抑えて定価で売れる商品が増え、営業利益は3割以上伸びた。円安で仕入れコストが上がるなかでも、在庫を絞り込むやり方で利益率を回復させている。
純利益が前年並みにとどまったのは、特別功労金という一時的な費用を計上したためで、本業の改善は営業利益に表れている。
通期の営業利益予想は前期比4%増にとどまり、中間期で6割強(当社試算)を稼いだ計算になる。予想は保守的にもみえ、秋冬物の販売でも定価販売を続けられるかが焦点になる。