285A東証プライムメモリ事業(フラッシュメモリ、SSD)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
フラッシュメモリ大手のキオクシアホールディングス(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、生成AI向けデータセンターの旺盛な需要で販売単価が大きく上がり、売上収益が前年同期比415.5%増の1兆7,671億円、営業利益が1兆2,700億円(前年同期449億円)と急拡大した。親会社の所有者に帰属する四半期利益は8,422億円(同183億円)。中間期は売上収益4兆1,571億円、営業利益3兆1,600億円を見込む。10月1日付で1株を3株に分割する。
売上収益
1,767,117百万円
+415.5%営業利益
1,270,017百万円
前年同期44,899百万円Non-GAAP営業利益
1,326,216百万円
前年同期45,214百万円親会社の所有者に帰属する四半期利益
842,165百万円
前年同期18,284百万円親会社所有者帰属持分比率
50.8%
前期末37.9%ハイライト
- 売上収益は1,767,117百万円(前年同期比+415.5%)、営業利益は1,270,017百万円(前年同期44,899百万円)、税引前四半期利益は1,234,720百万円(同27,294百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は842,165百万円(同18,284百万円)
- 生成AI向けを中心にデータセンターの需要が強く、平均販売単価が大きく上がった。出荷量(記憶容量ベース)の増加や円安も寄与した。米ドルの平均為替レートは160円(前年同期145円)
- 用途別の売上収益は、SSD & ストレージが1兆1,747億円(前年同期2,174億円)、スマートデバイスが5,257億円(同790億円)、その他が667億円(同463億円)
- 前四半期(1〜3月)と比べても、売上収益は+7,643億円、営業利益は+6,732億円と大きく増えた
- 訴訟損失引当金繰入額366億円と株式報酬費用194億円を計上した。これらを除くNon-GAAP営業利益は1兆3,262億円
- 中間期(4〜9月)の予想は、売上収益4,157,117百万円(前年同期比+425.5%)、営業利益3,160,017百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益2,112,165百万円。事業環境の変化が速いとして、通期予想は示していない
- 10月1日付で普通株式1株を3株に分割する。配当は中間0円の予想で、期末は未定
- 資産合計は4,730,476百万円(前期末3,690,071百万円)、資本合計は2,404,478百万円、親会社所有者帰属持分比率は50.8%(前期末37.9%)
財政状態
資産合計
4,730,476百万円
資本合計
2,404,478百万円
親会社所有者帰属持分比率
50.8%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | Non-GAAP営業利益 | 親会社の所有者に帰属する中間利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 中間期予想 | 4,157,117百万円+425.5% | 3,160,017百万円 | 3,226,216百万円 | 2,112,165百万円 |
注目ポイント
メモリの価格上昇がそのまま業績に表れた。生成AI向けのデータセンターがSSDを大量に求め、販売単価が大きく上がったことで、売上収益は前年同期の5倍、営業利益は約28倍(当社試算)になった。直前の1〜3月期と比べても、売上は7割以上(当社試算)増えている。
メモリは需給で価格が大きく動く業界で、会社も通期予想は示さず、中間期の予想のみを公表している。中間期の予想から第1四半期の実績を差し引くと、7〜9月期の営業利益は約1兆8,900億円(当社試算)となり、第1四半期をさらに上回る水準を見込んでいることになる。
一方で、訴訟に備えた引当金も計上しており、その行方にも注意が要る。10月には1株を3株に分割する予定だ。価格の高止まりがいつまで続くかが最大の焦点だ。