決算ノート
4069東証グロースローコード・AIを活用したシステム開発支援(プロフェッショナルサービス、ソフトウェアライセンス販売)

2026年3月期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

ローコード開発支援のBlueMemeは、特別調査委員会の調査で2020年3月期のソフトウェア取引に不正な財務報告が判明したことを受け、期末から半年遅れで2026年3月期決算を発表した。売上高は前期比39.5%増の32億円、営業利益は19.4%増の47百万円だったが、大型プロジェクトの品質問題に伴う受注損失引当金も計上した。過年度の決算を訂正した。2027年3月期は調査関連費用3億94百万円(概算)を見込み、4億円の最終赤字を予想する。

売上高

3,298百万円

+39.5%

営業利益

47百万円

+19.4%

経常利益

51百万円

+78.3%

親会社株主に帰属する当期純利益

24百万円

前期△10百万円

自己資本比率

56.6%

前期末64.1%

ハイライト

  • 売上高は3,298百万円(前期比+39.5%)、営業利益は47百万円(+19.4%)、経常利益は51百万円(+78.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は24百万円(前期は10百万円の損失)。いずれも過年度訂正を反映した数値
  • 2026年6月11日に特別調査委員会を設置し、9月4日に報告書を受領した。2020年3月の契約に基づくソフトウェア取引の売上30,000千円は、実質的に無償の取引を有償と偽った売上の過大計上で、33,500千円を業務委託費の増額で返すと約束した念書を意図的に隠していたことが判明した
  • 2021年3月期以降、その返済分を外注費として売上原価に計上していた。これらを取り消すなどして、2021年3月期〜2025年3月期の有価証券報告書などを訂正した。ほかのソフトウェア取引の売上の期間帰属の誤りなどもあわせて訂正した
  • 2025年12月に始まった長期の大型プロジェクトで品質管理の問題が起き、受注損失引当金を計上した
  • OutSystemsを中心としたローコード開発のコンサルティング・受託開発が拡大した。2025年6月にAIとローコードを組み合わせた開発支援を行うアルターデザインコンサルティングを設立した
  • 決算短信の開示が期末後50日を超えた。定時株主総会は継続会を2026年10月30日に開く予定
  • 2027年3月期は、経営改革とガバナンス強化に注力するとして、売上高2,600百万円(△21.2%)、営業利益30百万円(△36.7%)、親会社株主に帰属する当期純損失400百万円を見込む。調査関連費用394百万円(概算)が響く
  • 配当は無配を継続する予定。総資産は4,342百万円、純資産は2,515百万円、自己資本比率は56.6%

財政状態

総資産

4,342百万円

純資産

2,515百万円

自己資本比率

56.6%

現金及び現金同等物

1,695百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年3月期 通期予想2,600百万円△21.2%30百万円△36.7%30百万円△42.2%△400百万円前期24百万円

注目ポイント

6年前のソフトウェア取引で、実質的に無償の取引を売上として計上し、代金を業務委託費の形で返す約束を隠していたことが、特別調査委員会の調査でわかった。金額自体は数千万円と会社の規模に比べても小さいが、書類を意図的に隠していた点で問題は重い。

決算発表は半年遅れ、過去5期分の決算を訂正した。売上は4割近く伸びたものの、大型プロジェクトの品質問題で損失の引当金も積んでおり、本業の利益は小さい。

今期は調査費用で4億円の最終赤字を見込み、売上も2割減る予想だ。経営改革とガバナンスの立て直しを優先するとしており、取引先や投資家の信頼をどう取り戻すかが問われる。

出典:株式会社BlueMeme「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)/通期決算説明資料、過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ、期末後50日を超えたことに関するお知らせ(2026年9月30日)」(2026年9月30日開示)

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