決算ノート
5942東証スタンダード産業用機能フィルター・コンベア(製紙用ワイヤー等)、電子部材・フォトマスク、環境・水処理、不動産賃貸

2026年11月期 第3四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

製紙用ワイヤーや工業用フィルターを手がける日本フイルコンの2026年11月期第3四半期累計(2025年12月〜2026年8月)は、AIデータセンターや通信インフラ向けのエッチング加工品・フォトマスクが伸び、売上高が前年同期比7.6%増の216億円、営業利益が158.3%増の14億円と大幅な増益になった。退職給付費用の減少や、前期の減損による減価償却費の減少も利益を押し上げた。通期予想を再び修正し、営業利益17億円(前期比+154.5%)とした。

売上高

21,654百万円

+7.6%

営業利益

1,426百万円

+158.3%

経常利益

1,659百万円

+137.7%

親会社株主に帰属する四半期純利益

971百万円

+56.8%

自己資本比率

52.9%

前期末51.6%

ハイライト

  • 売上高は21,654百万円(前年同期比+7.6%)、営業利益は1,426百万円(+158.3%)、経常利益は1,659百万円(+137.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は971百万円(+56.8%)
  • 産業用機能フィルター・コンベア事業は売上高15,434百万円(+5.7%)、営業利益1,048百万円(+44.0%)。製紙用は国内で減ったが北米・欧州で不織布向けが伸び、中国では食品向けコンベヤーベルトが増えた。国内子会社の退職金制度変更で退職給付費用が減った
  • 電子部材・フォトマスク事業は、AIデータセンター投資や通信インフラの高速化で通信デバイス向けが好調で、売上高3,699百万円(+11.4%)、営業利益812百万円(+230.9%)。前期末の減損で減価償却費も減った
  • 環境・水処理関連事業は大型工事が進み、売上高1,746百万円(+22.9%)、営業利益82百万円(前年同期は36百万円の損失)。不動産賃貸事業は営業利益580百万円(△0.6%)
  • 通期予想を7月1日の公表値から再修正し、売上高29,000百万円(前期比+4.2%)、営業利益1,700百万円(+154.5%)、経常利益1,950百万円(+106.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,150百万円とした
  • 配当は年28円(中間14円・期末14円)の予想を据え置いた
  • 総資産は43,918百万円、純資産は23,660百万円、自己資本比率は52.9%

財政状態

総資産

43,918百万円

純資産

23,660百万円

自己資本比率

52.9%

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2026年11月期 通期予想(再修正後)29,000百万円+4.2%1,700百万円+154.5%1,950百万円+106.6%1,150百万円

注目ポイント

主力の製紙用ワイヤーは国内の紙需要の減少が続くなかで、AIデータセンター向けの電子部材やフォトマスクが伸び、利益を大きく押し上げた。海外の不織布向けや中国の食品向けコンベヤーベルトも好調だった。

ただし、増益には退職金制度の変更による費用減や、前期の減損で減価償却費が減ったことなど、会計上の要因も含まれている。

会社は通期予想を再び修正し、営業利益は前期の2.5倍を見込む。第3四半期までで通期予想の8割強(当社試算)を稼いでおり、電子部材の好調が続くかが焦点になる。

出典:日本フイルコン株式会社「2026年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年10月1日)」(2026年10月1日開示)

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