決算ノート
6255東証グロース太陽電池製造装置、太陽光パネルリサイクル装置、FA装置

2026年8月期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

太陽電池製造装置のエヌ・ピー・シーの2026年8月期は、売上高が前期比37.3%減の58億11百万円、営業利益が55.9%減の8億46百万円となった。国内メーカー向け大型案件の一部と、米国の主要顧客向け改造案件の一部が来期にずれ込んだ。出資先のGosan Tech社の株式について投資有価証券評価損1億77百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は63.7%減の4億81百万円。受注残高は74億21百万円(前期比+10.4%)。2027年8月期は売上高98億95百万円(+70.3%)、営業利益13億80百万円(+62.9%)を見込む。

売上高

5,811百万円

△37.3%

営業利益

846百万円

△55.9%

経常利益

880百万円

△54.2%

親会社株主に帰属する当期純利益

481百万円

△63.7%

受注高

6,509百万円

△17.8%

受注残高

7,421百万円

+10.4%

自己資本比率

76.8%

前期末83.9%

ハイライト

  • 売上高は5,811百万円(前期比△37.3%)、営業利益は846百万円(△55.9%)、経常利益は880百万円(△54.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は481百万円(△63.7%)
  • 減収の主因は期ずれ。国内メーカー向け大型案件は一部装置の現地作業に時間がかかり期末までに完了しなかった。米国の主要顧客では設備移設案件が優先され、改造案件の一部が来期にずれた
  • 利益は会社の予定を若干上回った。利益率の高い移設・改造案件があったことと、新技術や開発要素を含む案件で材料費を削減したことによる
  • 2026年3月に発表したGosan Tech社への出資に関連して取得した株式について、投資有価証券評価損177百万円を特別損失に計上した
  • 太陽光パネルリサイクル装置は、フレーム・J-Box分離装置5台(国内3台・海外2台)、ガラス分離装置3台(国内2台・海外1台)、EVAスクレーパー1台(国内)を売り上げた
  • 受注高は6,509百万円(前期比△17.8%)、受注残高は7,421百万円(+10.4%)。製品別の販売高は太陽電池製造装置が4,494百万円(△37.2%)
  • 営業キャッシュ・フローは1,894百万円の支出(前期は1,477百万円の収入)。売掛金が2,145百万円、仕掛品が1,593百万円増え、現金及び現金同等物は6,421百万円から3,186百万円に減った
  • 2027年8月期は売上高9,895百万円(+70.3%)、営業利益1,380百万円(+62.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益826百万円(+71.6%)を見込む。期ずれした案件のほか、ペロブスカイト太陽電池向け塗布装置、FA装置、リサイクル装置を見込む。配当は当期10円、来期11円の予想

財政状態

総資産

13,881百万円

純資産

10,666百万円

自己資本比率

76.8%

現金及び現金同等物

3,186百万円

次期業績予想

決算期売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
2027年8月期 通期予想9,895百万円+70.3%1,380百万円+62.9%1,417百万円+61.0%826百万円+71.6%

注目ポイント

売上が4割近く減り、営業利益は半分以下になった。会社は主な理由を、国内の大型案件と米国主要顧客向け改造案件の一部が来期にずれ込んだことだと説明している。受注そのものがなくなったわけではなく、受注残高は74億円と前期末より1割多い。

利益面では、利益率の高い移設・改造案件や材料費の削減で、営業利益率は14.6%(前期20.7%)を確保した。最終利益は、出資先の株式の評価損1億77百万円も響いた。

期ずれの影響は資金面にも出ている。売掛金と仕掛品が合わせて37億円増え、営業活動による現金収支は19億円の支出となり、手元資金は半減した。来期は期ずれした案件の売上計上を見込み、売上高7割増、営業利益6割増の予想を出している。同日、5か年の中期経営計画も公表した。

出典:株式会社エヌ・ピー・シー「2026年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年10月7日)」(2026年10月7日開示)

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