7259東証プライム自動車部品(パワートレイン、走行安全、車体、アフターマーケット等)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
トヨタ系部品大手のアイシン(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、円安で売上収益が前年同期比7.8%増の1兆3,156億円となった一方、パワートレインユニットの販売台数減少や中東情勢による資材価格の高騰で、営業利益は23.6%減の365億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は19.4%減の318億円だった。北米は関税の影響も受けた。通期予想(営業利益2,350億円)と年75円の配当予想は据え置いた。
売上収益
1,315,603百万円
+7.8%営業利益
36,592百万円
△23.6%税引前利益
47,846百万円
△16.5%親会社の所有者に帰属する四半期利益
31,883百万円
△19.4%親会社所有者帰属持分比率
48.5%
前期末48.8%ハイライト
- 売上収益は1,315,603百万円(前年同期比+7.8%)、営業利益は36,592百万円(△23.6%)、税引前利益は47,846百万円(△16.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は31,883百万円(△19.4%)
- 得意先の生産台数とパワートレインユニットの販売台数は減ったが、円安で増収となった。企業体質改善を進めたものの、販売台数の減少と中東情勢による資材価格の高騰が利益を押し下げた
- 日本は売上収益8,074億円(+5.8%)、営業利益80億円(+30.7%)と、円安と体質改善の成果で増益
- 北米はハイブリッドトランスミッションの生産増で売上収益3,413億円(+19.5%)となったが、関税の影響や資材価格の高騰で営業利益は48億円(△28.8%)
- 中国は売上収益1,343億円(△6.6%)、営業利益51億円(△48.7%)。欧州は売上収益662億円(△17.1%)、営業損失6億円(前年同期は40億円の利益)
- アセアン・インドは、インドでのパワートレイン販売増で売上収益1,684億円(+26.5%)、営業利益162億円(+1.6%)
- 通期予想は据え置き。売上収益5,250,000百万円(前期比+2.6%)、営業利益235,000百万円(+2.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益150,000百万円(△12.6%)。配当は年75円(中間35円・期末40円)の予想で、前期は年70円
- 4月28日に決めた自己株式の公開買付けなどによる取得で、資本は前期末比3.1%減の2兆4,199億円となった
財政状態
資産合計
4,386,968百万円
資本合計
2,419,930百万円
親会社所有者帰属持分比率
48.5%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(据え置き) | 5,250,000百万円+2.6% | 235,000百万円+2.7% | 245,000百万円△1.2% | 150,000百万円△12.6% |
注目ポイント
円安で売上は増えたものの、変速機などのパワートレインの販売台数が減り、中東情勢による資材価格の上昇も重なって、営業利益は2割以上減った。北米では生産が増えても関税の負担で利益が減り、中国と欧州も振るわなかった。
一方で日本は、体質改善の取り組みが進み増益を確保している。地域ごとの明暗がはっきりした四半期だった。
通期の営業利益2,350億円の予想は据え置いた。第1四半期の実績は通期予想の約16%(当社試算)にとどまり、2四半期目以降の巻き返しが必要になる。