8001東証プライム総合商社(繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、食料、住生活、情報・金融等)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
伊藤忠商事(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、前年同期に計上した大型の株式売却益の反動があったものの、機械や金属などの持分法投資損益が74.8%増の1,116億円と伸び、当社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比3.5%増の2,938億円となった。営業利益は20.3%増の2,055億円。日立建機と伊藤忠食品の株式を追加取得し、有利子負債は増えた。通期予想(9,500億円)と年44円の配当予想は据え置いた。
収益
3,875,861百万円
+8.9%営業利益
205,455百万円
+20.3%税引前四半期利益
369,999百万円
△1.3%当社株主に帰属する四半期純利益
293,763百万円
+3.5%持分法による投資損益
111,624百万円
+74.8%株主資本比率
39.4%
前期末39.4%ハイライト
- 収益は3,875,861百万円(前年同期比+8.9%)、営業利益は205,455百万円(+20.3%)、税引前四半期利益は369,999百万円(△1.3%)、当社株主に帰属する四半期純利益は293,763百万円(+3.5%)
- 売上総利益は6,560億円(+606億円)で、情報・金融や機械が伸びた。持分法による投資損益は機械、金属、食料、住生活で増え、1,116億円(+478億円)
- 有価証券損益は381億円(△924億円)。前年同期のC.P. Pokphand、PROVENCE HUILESの売却益の反動が大きく、今期はCIECO Azerの売却益を計上した
- 法人所得税費用は、日立建機の追加取得に伴う税金費用の改善もあり663億円(△162億円)に減った
- 日立建機と伊藤忠食品を追加取得し、有利子負債は4兆1,612億円(前期末比+4,885億円)、NET DERは0.51倍(前期末0.46倍)に上がった
- 営業キャッシュ・フローは1,066億円の収入(前年同期は2,455億円)で、エネルギー・化学品などで運転資金が増えた
- 通期予想は据え置き。当社株主に帰属する当期純利益950,000百万円(前期比+5.5%)
- 配当は年44円(中間22円・期末22円)の予想を据え置いた。前期は株式分割(1株を5株)後の換算で年42円
財政状態
総資産
17,179,751百万円
株主資本
6,770,822百万円
株主資本比率
39.4%
現金及び現金同等物
673,419百万円
次期業績予想
| 決算期 | 当社株主に帰属する当期純利益 | 1株当たり配当金 |
|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(据え置き) | 950,000百万円+5.5% | 44円前期42円(分割後換算) |
注目ポイント
最終利益は小幅な増益にとどまったが、前年同期に900億円を超える株式売却益があったことを考えると、本業は順調だ。営業利益は2割増え、出資先から得る持分法投資損益も7割以上伸びた。
日立建機や伊藤忠食品の株式を買い増して出資比率を高めており、借入は増えている。こうしたグループ会社の取り込みが、利益の底上げにつながっている形だ。
通期予想は据え置いており、第1四半期で年間予想の約31%(当社試算)を確保した。一時的な売却益に頼らずに利益を積み上げられるかが、引き続きの注目点になる。