2670東証プライム靴・スポーツアパレルの小売チェーン(ABC-MART、OSHMAN'S)
2027年2月期 第2四半期(中間期) 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
靴小売り大手のエービーシー・マートの2027年2月期中間期(3〜8月)は、売上高が前年同期比6.4%増の2,022億98百万円、営業利益が7.4%増の361億31百万円となった。円安でインバウンド売上が好調で、国内の既存店売上高は4.5%増えた。韓国や台湾などの海外も10.8%の増収だった。親会社株主に帰属する中間純利益は6.6%増の259億31百万円。上半期が期初計画を上回った分を反映し、通期予想を営業利益656億円から672億円(前期比+6.2%)に上方修正した。
売上高
202,298百万円
+6.4%営業利益
36,131百万円
+7.4%経常利益
37,971百万円
+5.7%親会社株主に帰属する中間純利益
25,931百万円
+6.6%国内既存店売上高
前年同期比+4.5%
+4.5%店舗数
1,522店舗
自己資本比率
86.9%
前期末87.5%ハイライト
- 売上高は202,298百万円(前年同期比+6.4%)、営業利益は36,131百万円(+7.4%)、経常利益は37,971百万円(+5.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益は25,931百万円(+6.6%)
- 国内は売上高146,342百万円(+4.8%)、セグメント利益31,875百万円(+5.0%)。円安の進行でインバウンド売上が好調で、既存店は+4.5%、全店は+4.8%だった。16店舗を出店、9店舗を閉店し、国内店舗数は1,114店舗
- 国内では34店舗を改装した。「OSHMAN'S」の出店を強化し、6月にランニングとフィットネスに特化した新業態「OSHMAN'S RUN & FITNESS」の旗艦店を京都に開いた
- 海外は売上高58,692百万円(+10.8%)、セグメント利益4,299百万円(+31.5%)。韓国が37,519百万円(+11.3%)、台湾が6,866百万円(+14.9%)、米国が13,647百万円(+5.4%)。海外店舗数は408店舗で、韓国で靴小売店「FOLDER」を譲り受けた
- 通期予想を上方修正した。売上高を400,800百万円から403,000百万円(前期比+6.4%)、営業利益を65,600百万円から67,200百万円(+6.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益を46,400百万円から47,700百万円(+2.9%)に引き上げた。上半期の期初計画の上振れ分を反映したもので、下半期の国内店舗売上高の計画は据え置いた
- 会社は下半期について、インバウンドの増加が続くとみる一方、物価上昇による消費マインドの低下や、11月から国内の免税制度がリファンド方式に変わる影響も考えられるとしている
- 総資産は475,639百万円、自己資本比率は86.9%。事業譲受による支出が40億8百万円あった
- 配当は中間40円(前年同期35円)、期末40円予想の年80円(前期75円)で変更なし
財政状態
総資産
475,639百万円
純資産
416,481百万円
自己資本比率
86.9%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年2月期 通期予想(10月7日上方修正) | 403,000百万円+6.4% | 67,200百万円+6.2% | 69,800百万円+3.9% | 47,700百万円+2.9% |
注目ポイント
国内、海外ともに増収増益だった。国内は円安を背景にインバウンド売上が伸び、既存店売上高が4.5%増えた。海外は売上が1割増え、セグメント利益は3割増えた。海外の増収には、各通貨に対して円安が進んだ影響も含まれる。
通期予想は上方修正されたが、引き上げたのは上半期に計画を上回った分で、下半期の国内売上の計画は期初のまま据え置いている。修正後の通期営業利益は672億円で、中間期の進捗率は54%(当社試算)。
下半期の注意点として会社が挙げているのは、物価上昇による消費マインドの低下と、11月からの免税制度の変更(購入時に免税する方式から、出国時に払い戻すリファンド方式へ)だ。インバウンド売上が好調なだけに、制度変更後の動向が焦点になる。