3407東証プライムヘルスケア(医薬・クリティカルケア)、住宅、マテリアル(化学・エレクトロニクスなど)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
旭化成の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、医薬・クリティカルケア・エレクトロニクスの「重点成長」事業が伸びたうえ、中東情勢に伴う石化市況の上昇で化学事業に在庫の評価益が出て、売上高が前年同期比11.9%増の8,261億円、営業利益が51.5%増の813億円となった。前年同期にMMA事業などの撤退損失を計上した反動で、親会社株主に帰属する四半期純利益は172.7%増の537億円。中間期予想を修正し、営業利益1,450億円(+34.9%)を見込む。
売上高
826,157百万円
+11.9%営業利益
81,305百万円
+51.5%経常利益
85,330百万円
+70.8%親会社株主に帰属する四半期純利益
53,766百万円
+172.7%自己資本比率
47.5%
前期末50.5%ハイライト
- 売上高は826,157百万円(前年同期比+11.9%)、営業利益は81,305百万円(+51.5%)、経常利益は85,330百万円(+70.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は53,766百万円(+172.7%)。のれん償却前営業利益は907億円(+47.0%)
- 営業利益の前年同期比の増減は、マテリアルが+239億円、ヘルスケアが+71億円、住宅が△22億円
- 医薬、クリティカルケア、エレクトロニクスの「重点成長」事業が堅調に伸びた。エレクトロニクスではAI用途向けの感光性材料「パイメル」やガラスクロスなどの販売が堅調
- 中東情勢で石化市況が上がり、エッセンシャルケミカル・パフォーマンスケミカル事業で在庫受払差によるプラス影響が出た。原材料価格の上昇は価格転嫁でおおむね吸収した。第2四半期はこのプラス影響が縮小する見込み
- 純利益の大幅増は、前年同期にマテリアルでMMA等の事業撤退に伴う損失を計上した反動による
- 住宅は北米事業の需要低迷が続き、減益となった
- 中間期予想を修正し、売上高1,686,000百万円(前年同期比+13.4%)、営業利益145,000百万円(+34.9%)、親会社株主に帰属する中間純利益89,000百万円(+34.3%)を見込む。通期予想は営業利益248,000百万円(前期比+7.3%)
- 配当は年44円(中間22円・期末22円)の予想(前期は年42円)。自己資本比率は47.5%(前期末50.5%)
財政状態
総資産
4,456,791百万円
純資産
2,196,726百万円
自己資本比率
47.5%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 親会社株主に帰属する中間純利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想 | 3,254,000百万円+5.8% | 248,000百万円+7.3% | 247,500百万円+7.4% | 160,000百万円+0.8% | — |
| 2027年3月期 中間期予想(修正後) | 1,686,000百万円+13.4% | 145,000百万円+34.9% | 149,000百万円+40.5% | — | 89,000百万円+34.3% |
注目ポイント
第1四半期の営業利益は5割増えた。医薬品や救命救急医療機器、AI向けの電子材料といった、会社が成長の柱とする事業が順調に伸びている。
ただし、増益には中東情勢による石化市況の上昇で生じた在庫の評価益という一時的な要因も含まれる。会社自身、第2四半期にはこの効果が縮小するとみている。純利益の大幅増も、前年同期の事業撤退損失の反動によるものだ。
中間期は3割台の増益を見込むが、通期予想は7%増にとどまる。一時的な追い風が弱まった後も、重点成長事業がどこまで利益をけん引できるかが焦点になる。