決算ノート
4005東証プライム化学(アグロ&ライフ、ICT&モビリティ、エッセンシャル&グリーンマテリアルズ)、医薬(住友ファーマ)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

住友化学(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、石化事業で市況上昇に伴う在庫評価の差益や中東のラービグ社の交易条件改善が出たほか、農薬も堅調で、コア営業利益が前年同期比125.2%増の623億円となった。売上収益は9.9%増の5,782億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は407億円(前年同期は45億円の損失)と黒字に転じた。未公表だった中間期予想を公表し、通期予想は精査中で第2四半期に改めて説明するとした。

売上収益

578,199百万円

+9.9%

コア営業利益

62,336百万円

+125.2%

営業利益

61,041百万円

+139.8%

親会社の所有者に帰属する四半期利益

40,782百万円

前年同期△4,523百万円

親会社所有者帰属持分比率

30.5%

前期末29.6%

ハイライト

  • 売上収益は578,199百万円(前年同期比+9.9%)、コア営業利益は62,336百万円(+125.2%)、営業利益は61,041百万円(+139.8%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は40,782百万円(前年同期は4,523百万円の損失)
  • エッセンシャル&グリーンマテリアルズはコア営業利益272億円(前年同期比+327億円)と黒字に転じた。持分法適用会社ラービグ社の交易条件改善や、合成樹脂などの市況上昇に伴う在庫評価の差益が出た。持分法投資損益は12,216百万円(前年同期は9,826百万円の損失)
  • アグロ&ライフソリューションは国内の農薬販売と円安、メチオニンの交易条件改善で、売上収益1,090億円(+121億円)、コア営業利益96億円(+74億円)
  • ICT&モビリティソリューションは売上収益1,486億円(+112億円)、コア営業利益130億円(△53億円)。前期の偏光フィルム事業の構造改革に伴う譲渡益がなくなった。半導体プロセス材料は需要が拡大した
  • 住友ファーマは米国で前立腺がん治療剤「オルゴビクス」と過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」が伸び、売上収益1,290億円(+216億円)。研究開発費の増加でコア営業利益は188億円(△22億円)
  • 未公表だった中間期予想を公表し、売上収益1,170,000百万円(前年同期比+6.8%)、コア営業利益125,000百万円(+15.0%)、親会社の所有者に帰属する中間利益70,000百万円(+76.3%)とした。前提は1ドル157円、ナフサ104,000円/KL
  • 通期予想(コア営業利益215,000百万円など)は現在精査中で、第2四半期決算の発表時に改めて説明するとしている
  • 配当は年16円(中間8円・期末8円)の予想(前期は年13.5円)。親会社所有者帰属持分比率は30.5%

財政状態

資産合計

3,613,506百万円

資本合計

1,412,442百万円

親会社所有者帰属持分比率

30.5%

次期業績予想

決算期売上収益コア営業利益営業利益親会社の所有者に帰属する中間利益親会社の所有者に帰属する当期利益
2027年3月期 中間期予想(新規開示)1,170,000百万円+6.8%125,000百万円+15.0%122,000百万円+17.7%70,000百万円+76.3%—
2027年3月期 通期予想(精査中)2,360,000百万円+1.4%215,000百万円+3.2%177,000百万円+16.6%—70,000百万円+14.9%

注目ポイント

第1四半期のコア営業利益は2倍以上に増え、最終損益も黒字に転じた。最大の要因は石化事業で、市況上昇に伴う在庫評価の差益や、サウジアラビアの合弁会社の採算改善が大きく寄与した。農薬も円安を追い風に好調だった。

一方、半導体材料などのICT事業は、前期にあった事業売却益がなくなって減益となり、医薬の住友ファーマも研究開発費の増加で減益だった。

中間期の純利益予想は、精査中とする通期予想と同じ700億円になっている。市況頼みの利益が下期にどこまで残るかで、第2四半期に示される通期予想が大きく変わりそうだ。

出典:住友化学株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年8月4日)」(2026年8月4日開示)

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