4183東証プライム化学(ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT、ベーシック&グリーン・マテリアルズ)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
三井化学(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、ナフサ価格の高騰に伴う一時的な在庫評価益や円安、前期の構造改善の効果で、コア営業利益が前年同期比88.4%増の501億円となった。売上収益は10.8%増の4,600億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は320億円(前年同期7億円)。中東情勢による減産などの影響は約50億円あった。未定だった中間期予想を公表し、コア営業利益760億円(+71.0%)を見込む。通期予想は据え置いた。
売上収益
460,046百万円
+10.8%コア営業利益
50,129百万円
+88.4%営業利益
48,432百万円
+279.8%親会社の所有者に帰属する四半期利益
32,093百万円
前年同期729百万円親会社所有者帰属持分比率
38.6%
前期末40.2%ハイライト
- 売上収益は460,046百万円(前年同期比+10.8%)、コア営業利益は50,129百万円(+88.4%)、営業利益は48,432百万円(+279.8%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は32,093百万円(前年同期729百万円)
- 国産ナフサ価格は1KLあたり118,900円(前年同期比+52,500円)に上がり、ナフサ価格高騰に伴う一時的な在庫評価益が出た
- ベーシック&グリーン・マテリアルズ(B&GM)は、前期の構造改善の効果と在庫評価益でコア営業利益198億円(前年同期比+227億円)と黒字に転じた
- 成長領域(ライフ&ヘルスケア、モビリティ、ICT)はコア営業利益327億円(+10%)。中東情勢の影響を受けたモビリティに対し、ライフ&ヘルスケアとICTが堅調で、円安も寄与した
- 中東情勢による減産・減販や収率・エネルギー効率の悪化で、約50億円のマイナス影響があった(原料価格に伴う在庫評価損益を除く)
- 未定だった中間期予想を公表した。売上収益957,000百万円(+17.6%)、コア営業利益76,000百万円(+71.0%)、親会社の所有者に帰属する中間利益34,000百万円。前提は1ドル160円、国産ナフサ104,500円/KL
- 通期予想は据え置き。売上収益1,900,000百万円(前期比+13.9%)、コア営業利益105,000百万円(+5.0%)、親会社の所有者に帰属する当期利益45,000百万円(+30.9%)。配当は年75円(中間37.5円・期末37.5円)の予想
- 資産合計は2,262,306百万円、資本合計は997,585百万円、親会社所有者帰属持分比率は38.6%
財政状態
資産合計
2,262,306百万円
資本合計
997,585百万円
親会社所有者帰属持分比率
38.6%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | コア営業利益 | 営業利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 親会社の所有者に帰属する中間利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(据え置き) | 1,900,000百万円+13.9% | 105,000百万円+5.0% | 83,000百万円+12.5% | 45,000百万円+30.9% | — |
| 2027年3月期 中間期予想(新規開示) | 957,000百万円+17.6% | 76,000百万円+71.0% | 66,000百万円+136.2% | — | 34,000百万円+333.5% |
注目ポイント
第1四半期のコア営業利益はほぼ倍増したが、その中身には注意が要る。中東情勢でナフサ価格が急騰し、手元の在庫の評価額が上がったことによる一時的な利益が大きい。一方で、中東情勢による減産などの損失も約50億円あった。
それでも、前期に実施した石化事業の構造改善の効果が出ており、医療・ヘルスケアや半導体関連などの成長領域も1割増益と堅調だ。
会社は中間期で7割増益を見込む一方、通期予想は据え置いた。第2四半期にはナフサ価格が下がる前提で、在庫評価益が剝落した後の稼ぐ力が問われる。