4188東証プライム化学(スペシャリティマテリアルズ、MMA&デリバティブズ、ベーシックマテリアルズ)、産業ガス、ファーマ
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
三菱ケミカルグループ(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、半導体関連製品の好調に加え、中東情勢を背景としたナフサ価格高騰による在庫評価益や一時的な需要増が出て、コア営業利益が前年同期比101.7%増の1,141億円と倍増した。売上収益は14.0%増の1兆42億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は194.0%増の577億円。中間期予想を上方修正し、コア営業利益を1,390億円から1,940億円に引き上げた。通期予想は据え置いた。
売上収益
1,004,246百万円
+14.0%コア営業利益
114,104百万円
+101.7%営業利益
118,400百万円
+94.4%親会社の所有者に帰属する四半期利益
57,706百万円
+194.0%親会社所有者帰属持分比率
31.0%
前期末30.0%ハイライト
- 売上収益は1,004,246百万円(前年同期比+14.0%)、コア営業利益は114,104百万円(+101.7%)、営業利益は118,400百万円(+94.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は57,706百万円(+194.0%)
- ケミカルズ事業のコア営業利益は600億円(前年同期比+484億円)。国産ナフサ単価は1KLあたり118,900円(+52,600円)に上がり、在庫評価益や原料調達不安による一時的な需要増が出た
- スペシャリティマテリアルズはコア営業利益383億円(前年同期174億円)。半導体製造装置向けの高機能エンプラや精密洗浄サービスなど半導体関連が好調だった
- MMA&デリバティブズはMMAモノマーの市況上昇でコア営業利益80億円(同37億円)。ベーシックマテリアルズは148億円(同67億円の損失)と黒字に転じた
- 産業ガスはコア営業利益541億円(同450億円)と堅調に推移した
- 中間期予想を上方修正した。売上収益は1兆8,610億円から2兆430億円、コア営業利益は1,390億円から1,940億円(+39.6%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は590億円から860億円に
- 下期の見極めが難しいとして、通期予想は据え置いた。売上収益3,800,000百万円(前期比+2.6%)、コア営業利益305,000百万円(+35.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益127,000百万円
- 配当は年32円(中間16円・期末16円)の予想。親会社所有者帰属持分比率は31.0%
財政状態
資産合計
5,881,036百万円
資本合計
2,500,880百万円
親会社所有者帰属持分比率
31.0%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | コア営業利益 | 営業利益 | 親会社の所有者に帰属する中間利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 中間期予想(修正後) | 2,043,000百万円前回予想1,861,000百万円 | 194,000百万円前回予想139,000百万円 | 189,000百万円前回予想143,000百万円 | 86,000百万円前回予想59,000百万円 | — |
| 2027年3月期 通期予想(据え置き) | 3,800,000百万円+2.6% | 305,000百万円+35.6% | 300,000百万円+897.4% | — | 127,000百万円+973.6% |
注目ポイント
第1四半期のコア営業利益は倍増した。半導体関連の製品が好調なうえ、中東情勢でナフサ価格が急騰し、在庫の評価益や、原料の調達を心配した顧客の前倒し購入という一時的な追い風が吹いた。
会社は中間期の予想を大きく引き上げたが、通期予想は据え置いた。会社は下期の業績を見極めるのが難しいと説明している。
赤字だった基礎化学品が黒字に転じたのも市況の上昇によるところが大きい。半導体材料や産業ガスといった安定した事業の利益をどこまで積み上げられるかが焦点になる。