6890東証スタンダード半導体等装置関連(真空シール・石英・セラミックス等)、電子デバイス(サーモモジュール等)、車載関連
2026年12月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
フェローテックは決算期を3月から12月に変更し、2026年12月期第1四半期は当社が4〜6月、12月決算の子会社が1〜6月の6か月分を連結する変則決算となった。売上高は1,824億円、営業利益は280億円で、会社は前期の上期実績と比べて売上高が29.4%増えたとしている。生成AI向けの半導体製造装置の部材や、光トランシーバー向けのサーモモジュールが伸びた。通期(9か月決算)の純利益予想を330億円から360億円に上方修正し、2027年12月期の中期計画も見直している。
売上高
182,437百万円
前期上期比+29.4%営業利益
28,071百万円
経常利益
27,279百万円
親会社株主に帰属する四半期純利益
21,519百万円
自己資本比率
43.1%
前期末37.6%ハイライト
- 決算期変更の経過期間のため、第1四半期は当社が3か月(4〜6月)、12月決算の連結子会社が6か月(1〜6月)を連結した。前年同期比は開示されていない
- 売上高は182,437百万円、営業利益は28,071百万円、経常利益は27,279百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は21,519百万円。会社資料では、前期の上期売上高(140,980百万円)に対し+29.4%としている
- 半導体等装置関連事業は売上高118,153百万円、営業利益16,073百万円。米国・中国の装置メーカー向けに真空シール・金属加工が伸び、セラミックスや石英などの部材も好調だった
- 電子デバイス事業は売上高39,954百万円、営業利益11,783百万円。AIデータセンター向けの光トランシーバー(1.6T)に使うサーモモジュールの売上が26,097百万円と大きく伸びた
- 再生ウエーハ事業の子会社が持分法適用会社に変わり、持分変動利益2,791百万円を特別利益に計上した。為替差損などで経常利益は営業利益を下回った
- 通期(2026年4〜12月、子会社は1〜12月)の親会社株主に帰属する当期純利益予想を33,000百万円から36,000百万円(+9.1%)に上方修正した。売上高380,000百万円、営業利益60,000百万円は7月22日の修正値を据え置いた
- 2027年12月期の業績目標(売上高4,000億円、営業利益480億円)はほぼ前倒しで達成する見通しとなり、売上高5,000億円・営業利益800億円程度を目指して計画全体を見直している
- 配当は第1四半期末100円(普通75円・特別25円)を実施し、期末も100円を予定(年200円)。自己資本比率は43.1%(前期末37.6%)
財政状態
総資産
750,428百万円
純資産
426,024百万円
自己資本比率
43.1%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(修正後、9か月の変則決算) | 380,000百万円 | 60,000百万円 | 55,000百万円 | 36,000百万円前回予想33,000百万円 |
注目ポイント
決算期の変更で子会社の6か月分が含まれる変則的な決算のため、前年同期との単純な比較はできない。それでも会社の比較では前期の上期より売上が3割増えており、生成AI向けの半導体製造装置の部材と、データセンターの光通信に使うサーモモジュールが成長をけん引している。
会社は通期の純利益予想を引き上げたうえ、2027年12月期に掲げていた目標をほぼ前倒しで達成する見通しだとして、中期計画を作り直している。新たな目標として売上高5,000億円・営業利益800億円程度を検討中としている。
一方、パワー半導体用の基板は価格の低迷が続いており、事業ごとに勢いの差がある。見直し中の中期計画の数字が、今後の成長期待を測る材料になる。