6902東証プライム自動車部品(電動化・熱・先進安全・パワートレイン等)
2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
自動車部品最大手のデンソー(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、車両販売の増加や電動化・知能化製品の拡販で売上収益が前年同期比9.1%増の1兆9,139億円となった。一方、部材費の高騰や将来の成長に向けた投資の強化で、営業利益は21.5%減の842億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は14.4%減の679億円だった。通期予想は売上収益のみ7兆7,500億円に引き上げ、営業利益5,000億円などの利益予想は据え置いた。
売上収益
1,913,868百万円
+9.1%営業利益
84,178百万円
△21.5%税引前利益
112,634百万円
△19.7%親会社の所有者に帰属する四半期利益
67,875百万円
△14.4%親会社所有者帰属持分比率
58.1%
前期末62.9%ハイライト
- 売上収益は1,913,868百万円(前年同期比+9.1%)、営業利益は84,178百万円(△21.5%)、税引前利益は112,634百万円(△19.7%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は67,875百万円(△14.4%)
- 円安は増益要因だったが、部材費などの高騰と、将来の成長に向けた投資の強化が利益を押し下げた
- 日本は売上収益1兆1,100億円(+9.5%)、営業利益76億円(△43.3%)。北米は売上収益5,381億円(+13.7%)、営業利益253億円(+12.1%)と合理化で増益
- 欧州は品質費用の発生で営業損失86億円(前年同期は52億円の利益)。アジアは売上収益4,892億円(+6.6%)、営業利益418億円(△12.2%)
- 通期予想は、車両販売の増加と円安を織り込み、売上収益を7,670,000百万円から7,750,000百万円(+1.0%)に引き上げた。営業利益500,000百万円(前期比△9.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益382,000百万円(△13.9%)は据え置き。第2四半期以降の想定為替レートは1ドル153円、1ユーロ180円
- 自己株式の取得などで資本は前期末比4,026億円減り、社債・借入金の増加などで負債は4,678億円増えた。期末自己株式数は403,942,048株(前期末219,039,381株)
- 配当は年74円(中間37円・期末37円)の予想を据え置いた。前期は年67円
- 資産合計は8,796,049百万円、資本合計は5,313,286百万円、親会社所有者帰属持分比率は58.1%。2030年中期経営計画「CORE 2030」を策定した
財政状態
資産合計
8,796,049百万円
資本合計
5,313,286百万円
親会社所有者帰属持分比率
58.1%
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | 営業利益 | 税引前利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年3月期 通期予想(売上収益のみ修正) | 7,750,000百万円+2.8% | 500,000百万円△9.5% | 553,000百万円△10.4% | 382,000百万円△13.9% |
注目ポイント
売上は1割近く伸びたが、営業利益は2割減った。部材費の値上がりに加え、会社自身が将来に向けた投資を増やしていることが利益を押し下げており、欧州では品質費用で赤字になった。
会社は円安と車両販売の増加を踏まえて売上収益の予想を引き上げたが、利益予想は変えなかった。通期でも営業減益を見込んでおり、増収が利益に結びつきにくい状況が続く。
一方で、大規模な自己株式の取得を進め、借入を増やしながら株主還元を強めている。中期計画「CORE 2030」で掲げる収益性の改善が、いつ数字に表れるかが焦点になる。