決算ノート
8058東証プライム総合商社(金属資源、エネルギー、社会インフラ、食品産業、マテリアルソリューション等)

2027年3月期 第1四半期 決算サマリー顔マークの見方

サマリー

三菱商事(IFRS)の2027年3月期第1四半期(4〜6月)は、市況の上昇で売上総利益が増え、資源関連の受取配当金も伸びて、親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比47.0%増の2,985億円となった。千代田化工建設を持分法適用会社に変えたことに伴う再評価益や、三菱食品の訴訟の和解金も寄与した。収益は22.8%増の5兆1,810億円。通期予想(当期利益1兆1,000億円)と年125円の配当予想は据え置いた。

収益

5,180,999百万円

+22.8%

税引前利益

388,009百万円

+53.4%

親会社の所有者に帰属する四半期利益

298,524百万円

+47.0%

営業収益キャッシュ・フロー

3,412億円

+908億円

親会社所有者帰属持分比率

41.1%

前期末39.1%

ハイライト

  • 収益は5,180,999百万円(前年同期比+22.8%)、税引前利益は388,009百万円(+53.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は298,524百万円(+47.0%)
  • 売上総利益は4,972億円(+1,287億円)で、市況の上昇が寄与した。金融収益は資源関連の投資先からの受取配当金が増えて950億円(+348億円)
  • 有価証券損益は254億円(+59億円)。前年度のTH Foods株式売却益の反動があった一方、千代田化工建設を持分法適用会社に変えたことに伴う再評価益を計上した
  • その他の損益は三菱食品の訴訟の和解金受領で123億円(+105億円)。固定資産除・売却損益は豪州原料炭事業の売却関連損益で58億円(+95億円)
  • 販売費及び一般管理費は、円安による為替換算の影響と貸倒引当金の増加で3,468億円(+564億円)に増えた
  • 営業キャッシュ・フローは4,318億円の収入(前年同期は1,082億円)、フリー・キャッシュ・フローは1,853億円。稼ぐ力を示す営業収益キャッシュ・フローは3,412億円(+908億円)
  • 通期予想は据え置き。親会社の所有者に帰属する当期利益1,100,000百万円(前期比+37.4%)。配当は年125円(中間62円・期末63円)の予想で、前期は年110円
  • 資産合計は23,449,799百万円、資本合計は10,364,799百万円、親会社所有者帰属持分比率は41.1%。自己株式の消却で発行済株式数は3,710,528,742株(前期末4,028,926,353株)に減った

財政状態

資産合計

23,449,799百万円

資本合計

10,364,799百万円

親会社所有者帰属持分比率

41.1%

現金及び現金同等物

1兆7,207億円

次期業績予想

決算期親会社の所有者に帰属する当期利益1株当たり配当金
2027年3月期 通期予想(据え置き)1,100,000百万円+37.4%125円前期110円

注目ポイント

資源などの市況が上がり、売上総利益と資源関連の配当収入が大きく伸びた。千代田化工建設の持分法適用会社化に伴う再評価益や訴訟の和解金といった一時的な利益もあったが、増益の中心は市況の改善だ。

現金を稼ぐ力を示す営業収益キャッシュ・フローも前年同期から約900億円増えており、利益の伸びが資金の流入を伴っている点は評価できる。

会社は前期比約4割増となる通期の当期利益1兆1,000億円の予想を据え置いた。第1四半期で年間予想の約27%(当社試算)を稼いでおり、市況の高さが続くかが焦点になる。

出典:三菱商事株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年8月3日)」(2026年8月3日開示)

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