4004東証プライム半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル、クラサスケミカル(石油化学)
2026年12月期 中間期 決算サマリー顔マークの見方
サマリー
半導体材料大手のレゾナック・ホールディングス(IFRS)の2026年12月期中間期(1〜6月)は、AIなど先端半導体向けの後工程材料やメモリ市況の回復で半導体・電子材料が大きく伸び、コア営業利益が前年同期比156.5%増の887億円となった。全セグメントが増益で、売上収益は5.4%増の6,768億円。通期予想を上方修正し、コア営業利益を1,400億円から1,960億円とした。石油化学子会社クラサスケミカルのスピンオフを10月に予定する。
売上収益
676,852百万円
+5.4%コア営業利益
88,753百万円
+156.5%営業利益
73,310百万円
+124.8%親会社の所有者に帰属する中間利益
48,451百万円
+146.5%親会社所有者帰属持分比率
35.6%
前期末33.2%ハイライト
- 売上収益は676,852百万円(前年同期比+5.4%)、コア営業利益は88,753百万円(+156.5%)、営業利益は73,310百万円(+124.8%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は48,451百万円(+146.5%)。すべてのセグメントで増益
- 半導体・電子材料セグメントは売上収益298,962百万円(+29.6%)、コア営業利益81,485百万円(+91.8%)。AIなど先端半導体向けの後工程材料の数量が増え、前工程材料もメモリ市況の回復で伸びた。データセンター向けHDメディアやSiCエピタキシャルウェハーも増収
- ケミカルセグメントはコア営業損益612百万円の損失(前年同期は8,151百万円の損失)と赤字が縮小。黒鉛電極の販売数量が回復し、構造改革の効果も出た
- モビリティセグメントは自動車成形部材事業の譲渡で減収だったが、コア営業利益4,282百万円(+227.4%)。イノベーション材料はコア営業利益6,304百万円(+27.5%)
- クラサスケミカルセグメントは4年に1度の大型定期修繕で減収だったが、ナフサ価格上昇による在庫受払差でコア営業利益3,838百万円(前年同期は806百万円の損失)
- 通期予想を修正した。コア営業利益は140,000百万円から196,000百万円(前期比+87.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益は77,000百万円から112,500百万円(+287.5%)に引き上げた。売上収益は1,310,000百万円から1,165,000百万円に下がったが、これはクラサスケミカルを非継続事業として扱ったため
- 石油化学事業のクラサスケミカルを2026年10月にパーシャル・スピンオフする予定。営業利益には退職給付制度の改定に伴う損失などの非経常損失を含む
- 配当は期末65円の予想(スピンオフに伴うクラサスケミカル株の現物配当は含まない)。親会社所有者帰属持分比率は35.6%
財政状態
資産合計
2,215,999百万円
資本合計
805,023百万円
親会社所有者帰属持分比率
35.6%
現金及び現金同等物
327,067百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上収益 | コア営業利益 | 営業利益 | 親会社の所有者に帰属する当期利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月期 通期予想(修正後、石油化学を除く継続事業ベース) | 1,165,000百万円+11.3% | 196,000百万円+87.7% | 160,000百万円+278.5% | 112,500百万円+287.5% |
注目ポイント
AI向けの先端半導体の需要が、同社の半導体材料事業を大きく押し上げた。半導体・電子材料セグメントの利益はほぼ倍増し、全社のコア営業利益の9割(当社試算)を稼いでいる。
同社は10月に石油化学事業を切り離し、半導体材料を中心とする会社への転換を進めている。通期予想の売上収益が下がったのは、この石油化学事業を予想から外したためで、利益予想は大きく引き上げた。
赤字が続いていた黒鉛電極なども改善しつつあり、事業の入れ替えの効果が表れ始めている。半導体材料への集中度が高まるぶん、AI向け需要の動向が業績を大きく左右することになる。